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iFree NEXT NASDAQ100の運用コストと評価

最近NASDAQ100指数が注目されています。S&P500種指数を凌駕するパフォーマンスが魅力です。でもITバブル崩壊時の暴落は凄まじかったですし、それが繰り返されないとは言い切れません。投資するとしてもポートフォリオの一部にとどめるのがいいと思います。

そのNASDAQ100指数に手軽投資できるのが、iFree NEXT NASDAQ100です。

NASDAQ100指数

NASDAQ100指数は、米国のナスダック市場に上場している時価総額の大きい非金融業100社の株式で構成される株価指数です。指数の計算方法は、調整済時価総額加重平均方式です。定期的な採用銘柄の入替えは毎年12月に行なわれますが、それ以外に、臨時に入替えが行なわれることがあります。

出典:iFree NEXT NASDAQ100の目論見書

iFree NEXT NASDAQ100

iFree NEXT NASDAQ100は2018年8月31日に設定されました。税抜き信託報酬は0.45%と少し高めですが、NASDAQ100指数に手軽に投資できる手段が少ないことを考えると、十分許容範囲だと思われます。資本主義社会ですから、需要と供給のバランスを考えた値付けがされて当たり前です。

第一期決算期間は、QQQ(米国籍ETF)を買うだけのインデックスファンドでしたが、最近はQQQの比率を下げ、現物株比率を上げているようです。運用に本気を出してきたのかも知れません。

なお、NASDAQ100指数はつみたてNISAの指定インデックスでないため、iFree NEXT NASDAQ100はつみたてNISA適格ではありません。

運用報告書から計算したトータルコスト

次は運用報告書から計算したトータルコストです。

iFree NEXT NASDAQ100のトータルコスト表

運用報告書の記載内容をそのまま受け取ればですが、第一期にしては隠れコストが0.068%と低いです。

次は隠れコストの明細です。

iFree NEXT NASDAQ100の隠れコストの明細表

売買委託手数料が安いです。保管費用はちょっと高めです。全体としては優秀です。

なお、iFree NEXT NASDAQ100の信託報酬は、QQQの経費率(0.20%)を考慮していません。これは、iFree S&P500が、現物株と合わせて運用しているIVVの経費率を考慮していないのと同じです。

iFree NEXT NASDAQ100の運用コストを推測する方法

iFree NEXT NASDAQ100の第一期は、QQQを買うだけのインデックスファンドでした。QQQから年4回出る配当金は、国内課税なしにファンド内で再投資されます。

次の手順でQQQトータルリターンを生成します。

  • QQQを「端株数」で購入します。予算10,000円でQQQの取引価格が21,400円なら、0.4672株買えることになります。
  • 配当金が出たら米国での10%課税後のドルを再投資します。税引き後の配当金でQQQを端株数で買うのです。そうして保有株数を増やします。保有株数が増えるのは配当金を再投資した時だけです。
  • 円をドルに替える為替手数料もQQQの購入手数料もゼロとします。
  • 評価額は円換算して求めます。

たとえると、河童証券がQQQを買うだけのインデックスファンドを運用して、配当金の再投資までしますが、信託報酬も隠れコストもゼロ円の場合の基準価額の推移を生成するようなものです。そのため、このトータルリターンは現実にはありえない仮想的なものです。

これとiFree NEXT NASDAQ100の基準価額の推移を比較することで、QQQの経費率以外の運用コストが推測できます。

iFree NEXT NASDAQ100とQQQトータルリターンとの比較

次はiFree NEXT NASDAQ100の運用が安定した、2018年10月1日から2019年10月31日(第一期決算期間終了日)までの、QQQトータルリターンとの比較です。

2018年10月1日から2019年10月31日(第一期決算期間終了日)までの、QQQトータルリターンとの比較グラフ

青のラインはリターン差で、QQQトータルリターンーiFree NEXT NASDAQ100です。青のラインの傾きは、iFree NEXT NASDAQ100の運用コストの大きさを示しています。

次はQQQトータルリターンの運用コストを年率0.55%ポイント増量したものとの比較です。

QQQトータルリターンの運用コストを年率0.55%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりました。このことから、iFree NEXT NASDAQ100がQQQを買って運用したことによるトータルコストは、年率0.55%程度と推測できます。これは運用報告書の内容と一致します。iFree NEXT NASDAQ100の第一期の運用は優秀でした。

第二期決算期間

では第二期決算期間はどうでしょうか。いつ頃からETFの比率を減らし、現物株比率を増やし始めたのか不明ですが(運用報告書には明記されます)、2020年4月のETFの比率は16.2%でした。

次は第二期決算期間が始まった2019年9月2日から、株価暴落が始まる直前の2020年2月20日までの比較です。

2019年9月2日から、株価暴落が始まる直前の2020年2月20日までの比較グラフ

青のラインはきれいな右肩上がりの直線です。トゲは配当金の扱いによるものなので、無視して下さい。

第二期はQQQの比率が減っているのに、QQQトータルリターンと比較してどうするの?とツッコミたくなるとは思いますが、ここではQQQトータルリターンをリファレンスと見ています。

次はQQQトータルリターンの運用コストを年率0.56%ポイント増量したものとの比較です。

QQQトータルリターンの運用コストを年率0.56%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりました。第二期の運用も安定していると言えます。

NASDAQ100とS&P500ではどちらが高パフォーマンスか

次はiFree S&P500とiFree NEXT NASDAQ100のリターン比較です。iFree NEXT NASDAQ100の運用が安定した、2018年10月1日から2020年5月29日までです。

iFree S&P500とiFree NEXT NASDAQ100のリターン比較グラフ

青のラインはiFree NEXT NASDAQ100ーiFree S&P500です。2019年11月頃まではiFree S&P500の方がリターンが高い期間が多かったのですが、その後iFree NEXT NASDAQ100がハイテクの強さを見せつけます。

次は2019年10月からの比較です。

iFree S&P500とiFree NEXT NASDAQ100のリターン比較グラフ、2019年10月以降

株価暴落開始前の伸び、暴落からの回復の速さが半端ないです。

ではもっと昔からの比較ではどうなるでしょうか。QQQトータルリターンとVOOトータルリターンを比較します。

そんな過去のことはいいやって方は、ここまで飛ばして下さい。

2017年年初から

次は2017年年初から2020年4月30日までの比較です。

QQQトータルリターンとVOOトータルリターンの比較グラフ、2017年年初から

NASDAQ100の圧勝です。

2014年年初から

次は2014年年初から2020年4月30日までの比較です。

QQQトータルリターンとVOOトータルリターンの比較グラフ、2014年年初から

2016年以降はNASDAQ100の圧勝です。

2011年年初から

次は2011年年初から2020年4月30日までの比較です。

QQQトータルリターンとVOOトータルリターンの比較グラフ、2011年年初から

2014年以降はNASDAQ100の圧勝です。比較期間が長くなると、NASDAQ100はS&P500を圧倒するようです。

NASDAQ100の暗い過去

次はNASDAQ100指数(^NDX)とS&P500種指数(^SP500TR)の、1989年からの比較です。ドルベースのまま、どちらも配当金を再投資しています。

NASDAQ100指数(^NDX)とS&P500種指数(^SP500TR)の、1989年からの比較グラフ

2003年以降はNASDAQ100の圧勝でした。が、2000年代のITバブル崩壊では最高値から82.9%も下落しました。2001年あたりでNASDAQ100に投資した人は、その後の暴落で打ちのめされたことでしょう。

そしてITバブル時のピークを超えるのに、15年近い年月を要しました。これは過去の極端な事例かも知れませんが、NASDAQ100に投資するなら覚えておいた方がいいでしょう。

NASDAQ100とS&P500の投資対象の違い

S&P500にはNASDAQ100がほぼ丸ごと入っています。つまり、S&P500に投資すると、ほぼNASDAQ100にも投資していることになります。

NASDAQ100に投資するその他の選択肢

もうお腹いっぱいって方はここまで飛ばして下さい。

NZAMベータNASDAQ100

NZAMベータNASDAQ100は2020年3月12日に設定されたばかりです。商品名に「ベータ」とありますが、目論見書を見る限り普通のインデックスファンドです。税抜き信託報酬は0.40%と、iFree NEXT NASDAQ100(0.45%)より少し安いです。

次は株価暴落が底を打った後の3月24日から5月29日までの、iFree NEXT NASDAQ100との比較です。

3月24日から5月29日までの、iFree NEXT NASDAQ100との比較グラフ

青のラインはiFree NEXT NASDAQ100ーNZAMベータNASDAQ100です。ごまかしの効かない基準価額データは、NZAMベータNASDAQ100のトータルコストがiFree NEXT NASDAQ100より高いことを示しています。NZAMベータNASDAQ100には飛びつかない方が良さそうです。

NEXT FUNDS NASDAQ-100(1545)

国内ETFを買うという選択肢もあります。

でもほとんどの人には、iFree NEXT NASDAQ100の方が魅力的に映るでしょう。

QQQ

もちろん、海外ETFを自分で買うという選択肢もあります。

海外ETFを自分で買うデメリットが気にならないなら、良い選択肢です。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。株価暴落開始後を黄色に塗ってあります。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

株価暴落は関係なく、S&P500との差が目立ってきた頃から売れ始めたように思います。でも純資産総額はまだ38.94億円です。

結論:運用コストが低く、高評価です

iFree NEXT NASDAQ100は運用コストが低く、運用が安定しています。もっと人気が出ていい商品です。NASDAQ100に投資したい人にとって、とても良い選択肢になるはずです。

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