米国株式

インデックスファンドNASDAQ100の運用コストと評価

ある資産クラスに投資する商品の人気が高まると、同じ指数に連動する商品が設定されるのは、この業界では良くある光景です。が、必ずしも先行者が成功する(一番高い人気を獲得する)とは限らない難しさがあります。

iFree NEXT NASDAQ100は、NASDAQ100指数に投資するインデックスファンドの先駆者で、高い人気を獲得済みです。インデックスファンドNASDAQ100は後発組ですが、iFree NEXT NASDAQ100並みの人気を獲得できるでしょうか。

インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)

2020年8月31日に税抜き信託報酬0.44%で設定されました。先行するiFree NEXT NASDAQ100が0.45%なので、0.01%ポイント安いです。が、最安水準はNZAMベータNASDAQ100の0.40%です。

  • 運用会社はグローバル3倍3分法ファンドで有名な、日興アセットマネジメントです。
  • 金融機関を選ばないと購入時手数料税抜き3%が徴収されます。
  • 信託期間が10年(2030年7月4日まで)しかありません。
  • 現在、QQQ(NASDAQ100指数に連動するETF)を2.7%買っています。
  • つみたてNISA適格ではありません。(NASDAQ100指数が指定インデックスではないため、設定から5年以上経過しないとそもそも適格申請できません。)

iFree NEXT NASDAQ100の成功を見て設定されたと思われます。信託報酬は明らかにiFree NEXT NASDAQ100を意識していますね。でも、信託期間が10年しかないのはサイテーです。それだけでiFree NEXT NASDAQ100の評価を上回るのは不可能です。

正式名称が長いので、以下、「インデックスファンドNASDAQ100」と略します。

運用コスト

まだ運用報告書が公開されていないため、公式な運用コストは不明です。でも、ごまかしの効かない基準価額データから、他の商品と比較して高いのか安いのかは推測可能です。

リターン比較

QQQトータルリターンとの比較

インデックスファンドNASDAQ100はQQQも買っていますがその比率は低く、ほぼ現物株運用です。それでもQQQのトータルリターンと比較することで、運用コストがどれぐらいか推測することができます。

次はインデックスファンドNASDAQ100の設定直後を避けた、2020年9月月15日から12月30日までの、QQQトータルリターンとの比較です。

QQQトータルリターンとインデックスファンドNASDAQ100のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、QQQトータルリターンーインデックスファンドNASDAQ100です。

次はQQQトータルリターンの運用コストを年率0.35%ポイント増量したものとの比較です。

QQQトータルリターンの運用コストを年率0.35%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりました。

同じ比較をiFree NEXT NASDAQ100でします。

QQQトータルリターンとiFree NEXT NASDAQ100のリターン比較グラフ

青のラインの傾きは同程度です。次はQQQトータルリターンの運用コストを年率0.35%ポイント(同じだけ)増量したものとの比較です。

QQQトータルリターンの運用コストを年率0.35%ポイント増量したものとの比較グラフ

こちらもほぼフラットになりました。

iFree NEXT NASDAQ100との比較

次は運用が安定しているiFree NEXT NASDAQ100との比較です。比較期間は同じです。

iFree NEXT NASDAQ100とインデックスファンドNASDAQ100のリターン比較グラフ

青のラインはiFree NEXT NASDAQ100ーインデックスファンドNASDAQ100です。マザーファンドが同じ商品の比較結果を見ているようで、びっくりしました。iFree NEXT NASDAQ100とのリターン比較結果がこれほどきれいな直線であることから、インデックスファンドNASDAQ100の運用はiFree NEXT NASDAQ100同様安定していると言えそうです。

青のラインはわずかに右肩上がりなので、トータルコストはiFree NEXT NASDAQ100の方が安いはずです。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は26.14億円です。

順調に人気を獲得中です。

iFree NEXT NASDAQ100とNZAMベータNASDAQ100もプロットしました。

iFree NEXT NASDAQ100とNZAMベータNASDAQ100もプロットしたグラフ

緑のラインがiFree NEXT NASDAQ100、青のラインがNZAMベータNASDAQ100です。苦戦しているNZAMベータNASDAQ100をあっさりと抜き去りました。

2020年12月30日を起点とした過去60日間の資金流出入額の累計はこうでした。

  • iFree NEXT NASDAQ100:25.48億円
  • インデックスファンドNASDAQ100:17.40億円

インデックスファンドNASDAQ100は設定されて間もないことを考えると、十分健闘していると言えるでしょう。

評価:iFree NEXT NASDAQ100の方がいいです

リターン比較結果から、運用コストはiFree NEXT NASDAQ100の方がわずかに安いと思われます。どちらもQQQを買っているので、その比率によっては運用コストが逆転することもあるでしょう。2商品ともに、QQQの比率の上限については目論見書で言及していないので、実際の運用を見守るしかありません。

iFree NEXT NASDAQ100はノーロード、インデックスファンドNASDAQ100は税抜き3%が設定されていますが、取扱金融機関のうちSBI証券、楽天証券、松井証券を選べば購入時手数料は無料になるので、これは大きなデメリットではありません。でも、めっちゃ心象悪いのは確かです。

決定的なのは信託期間が10年しかないことです。僕はそんな商品を薦める気にはなれません。iFree NEXT NASDAQ100は信託期間無期限です。

できれば信託期間を無期限に変更して(グローバル3倍3分法ファンドもそうでした)、iFree NEXT NASDAQ100と低コストで安定した運用を競い合う(刺激し合う)関係になって欲しいものです。

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