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インデックスファンドNASDAQ100の運用コストと評価

ある資産クラスに投資する商品の人気が高まると、同じ指数に連動する商品が設定されるのは、この業界では良くある光景です。が、必ずしも先行者が成功する(一番高い人気を獲得する)とは限らない難しさがあります。

iFree NEXT NASDAQ100は、NASDAQ100指数に投資するインデックスファンドの先駆者で、高い人気を獲得済みです。インデックスファンドNASDAQ100は後発組ですが、iFree NEXT NASDAQ100並みの人気を獲得できるでしょうか。

更新情報

参照しているデータを最新版に更新しています。

インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)

2020年8月31日に税抜き信託報酬0.44%で設定されました。先行するiFree NEXT NASDAQ100が0.45%なので、0.01%ポイント安いです。が、最安水準はPayPay投信NASDAQ100の0.38%です。

  • 運用会社はグローバル3倍3分法ファンドで有名な、日興アセットマネジメントです。
  • 金融機関を選ばないと購入時手数料税抜き3%が徴収されます。
  • 信託期間が10年(2030年7月4日まで)しかありません。
  • QQQ(NASDAQ100指数に連動するETF)を数%買っていた時期もありましたが、現在は買っていません。
  • つみたてNISA適格ではありません。(NASDAQ100指数が指定インデックスではないため、設定から5年以上経過しないとそもそも適格申請できません。)

iFree NEXT NASDAQ100の成功を見て設定されたと思われます。信託報酬は明らかにiFree NEXT NASDAQ100を意識していますね。でも、信託期間が10年しかないのはサイテーです。それだけでiFree NEXT NASDAQ100の評価を上回るのは不可能です。

正式名称が長いので、以下、「インデックスファンドNASDAQ100」と略します。

運用コスト

まだ運用報告書が公開されていないため、公式な運用コストは不明です。でも、ごまかしの効かない基準価額データから、他の商品と比較して高いのか安いのかは推測可能です。

リターン比較

QQQトータルリターンとの比較

インデックスファンドNASDAQ100は(比率は低いものの)QQQを買っていた時期もありましたが、現在は買っていません。それでもQQQのトータルリターンと比較することで、運用コストがどれぐらいか推測することができます。

次はインデックスファンドNASDAQ100の設定直後を避けた、2020年9月15日から2021年7月30日までの、QQQトータルリターンとの比較です。

QQQトータルリターンとインデックスファンドNASDAQ100のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、QQQトータルリターンーインデックスファンドNASDAQ100です。期待通りきれいな右肩上がりの直線です。暴れが多いのは、QQQの取引価格の変動によるものだと思っています。

次はQQQトータルリターンの運用コストを年率0.45%ポイント増量したものとの比較です。

QQQトータルリターンの運用コストを年率0.45%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりました。

同じ比較をiFree NEXT NASDAQ100でします。

QQQトータルリターンとiFree NEXT NASDAQ100のリターン比較グラフ

青のラインの傾きは同程度です。次はQQQトータルリターンの運用コストを年率0.45%ポイント(同じだけ)増量したものとの比較です。

QQQトータルリターンの運用コストを年率0.45%ポイント増量したものとの比較グラフ

これでは増量しすぎですね。次は0.35%ポイント増量したものとの比較です。

QQQトータルリターンの運用コストを年率0.35%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりました。このことから、iFree NEXT NASDAQ100の運用コストはインデックスファンドNASDAQ100より、0.1%ポイント安いと推測できます。

iFree NEXT NASDAQ100との比較

次は運用が安定しているiFree NEXT NASDAQ100との比較です。比較期間は同じです。

iFree NEXT NASDAQ100とインデックスファンドNASDAQ100のリターン比較グラフ

青のラインはiFree NEXT NASDAQ100ーインデックスファンドNASDAQ100です。マザーファンドが同じ商品の比較結果を見ているようで、びっくりしました。iFree NEXT NASDAQ100とのリターン比較結果がこれほどきれいな直線であることから、インデックスファンドNASDAQ100の運用はiFree NEXT NASDAQ100同様安定していると言えそうです。

青のラインは右肩上がりなので、トータルコストはiFree NEXT NASDAQ100の方が安いです。次はQQQトータルリターンとの比較から分かっている運用コスト差年率0.1%ポイントを増量したものとの比較です。

iFree NEXT NASDAQ100の運用コストを年率0.1%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインは真っ平らになりました。よって、トータルコストはiFree NEXT NASDAQ100の方がインデックスファンドNASDAQ100より0.1%ポイント(十分大きな値)安いと言えます。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は130億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

順調に人気を獲得中でしたが、直近では頭打ちになっています。

iFree NEXT NASDAQ100とeMAXIS NASDAQ100もプロットしました。

iFree NEXT NASDAQ100とeMAXIS NASDAQ100もプロットしたグラフ

緑のラインがiFree NEXT NASDAQ100、青のラインがeMAXIS NASDAQ100です。iFree NEXT NASDAQ100にはかないませんが、eMAXIS NASDAQ100も良く売れていますね。インデックスファンドNASDAQ100の資金流入が頭打ちになったのが一時的なものかどうかが気になります。

評価:iFree NEXT NASDAQ100の方がいいです

インデックスファンドNASDAQ100の運用は、iFree NEXT NASDAQ100同様に安定しています。でもリターン比較結果から、運用コストはiFree NEXT NASDAQ100の方が0.1%ポイント安いと言えます。

iFree NEXT NASDAQ100はノーロード、インデックスファンドNASDAQ100は税抜き3%が設定されていますが、取扱金融機関のうちSBI証券、楽天証券、松井証券を選べば購入時手数料は無料になるので、これは大きなデメリットではありません。でも、めっちゃ心象悪いのは確かです。

決定的なのは信託期間が10年しかないことです。僕はそんな商品を薦める気にはなれません。iFree NEXT NASDAQ100は信託期間無期限です。

できれば信託期間を無期限に変更して(グローバル3倍3分法ファンドもそうでした)、iFree NEXT NASDAQ100と低コストで安定した運用を競い合う(刺激し合う)関係になって欲しいものです。

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