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ひふみワールドは受益者の期待に応えることができるのか

ひふみワールドは税込み信託報酬が1.628%という、目玉が飛び出しそうな超高コスト商品です。最近の超ローコスト投信の10倍以上もします。が、ひふみ投信の過去の高パフォーマンスの再現を期待してか、売れています。アクティブファンドに否定的な立場の僕には不思議な光景に映ります。

ベンチマークはありませんが、MSCI ACWI除く日本を参考ベンチマークにしているようです。スリム全世界株式(除く日本)のベンチマークです。当然、高い信託報酬を払っているのですから、スリム全世界株式(除く日本)より十分高いパフォーマンスを期待しますよね。

でも、アクティブファンドのパフォーマンスはファンドマネージャーの実力と運任せであり、必ずインデックスに勝てるわけではありません。

ひふみワールド

2019年10月8日に設定されました。税込み信託報酬は今どき超強気の1.628%です。最近の超ローコスト投信の10倍以上という高額報酬です。それでも売れると判断したのでしょう。

ひふみワールドはレオス・キャピタルワークス直販商品です。5年以上保有すると信託報酬を一部還元する制度があります。

ひふみワールド+

2019年12月13日に設定されました。こちらは一般の金融機関で販売されます。税込み信託報酬は同じですが、いやらしいことに金融機関が最大税込み3.3%の購入時手数料を設定できます。現在31社が販売しています。

純資産総額が5,000億円または1兆円を超えると、超えた分について信託報酬が逓減される仕組みがあります。

スリム全世界株式(除く日本)とひふみワールドのリターン比較

次はひふみワールドの設定日直後を避けた2019年10月15日からの、スリム全世界株式(除く日本)とのリターン比較です。右端は2020年4月17日です。

スリム全世界株式(除く日本)とひふみワールドのリターン比較グラフ

赤のラインがスリム全世界株式(除く日本)、緑のラインがひふみワールドです。スリム全世界株式(除く日本)の方が変動率が高いです。

リターン差もプロットします。

スリム全世界株式(除く日本)とひふみワールドのリターン比較グラフ、リターン差あり

株価暴落開始前はスリム全世界株式(除く日本)の圧勝でした。株価暴落ではひふみワールドの方が下落率が低く、リターンが逆転しました。でも最近株価は回復傾向にあり、差が縮みつつあります。

ひふみワールドのパフォーマンスが低いのは現金比率が高いから?

ひふみワールドは設定来、高い現金比率を維持しています。次は月次報告書にある数値を抜き出したものです。

ひふみワールドの現金比率一覧表

現金はほとんど利益を生み出しませんから、強気相場で現金比率が高いと機会損失になります。おそらく安くなった銘柄を買い増しするために現金比率を高めにしているのだと思われますが、税込み信託報酬が1.628%もするのだからそれに見合った成果を出して欲しいと、受益者は思うのではないでしょうか。今後、パフォーマンスは改善され、高い信託報酬を払うだけのリターンをもたらしてくれるでしょうか。

スリム全世界株式(除く日本)80%+現金20%との比較

次はスリム全世界株式(除く日本)と現金を80:20で合成したものとのリターン比較です。合成結果は毎日リバランスした理想的なものです。

スリム全世界株式(除く日本)と現金を80:20で合成したものとのリターン比較グラフ

それでもまだ、ひふみワールドは負けています。これならインデックスファンドで十分に思えてしまいます。ひふみワールドはもっと頑張らないといけませんね。

ひふみワールドの売れ行き

純資産総額は114億円もあります。事前募集をしていて、設定日の純資産総額は51.28億円でした。全額が受益者による投資かどうかは分かりません。設定後1ヶ月で19億円程度増やしているので、人気は高いです。でも圧倒的ではありません。たとえばSBIバンガードS&P500は設定された半年ですが、純資産総額は285億円もあります。

でも税込み信託報酬が1.628%もするアクティブファンドであることを考えると良く売れています。相応の高いパフォーマンスを期待してのことでしょう。

次は設定来の総口数の推移です。

ひふみワールドの設定来の総口数の推移グラフ

ほぼ一定のペースで増加しています。信念のある受益者に支えられているのでしょう。

ひふみワールド+の売れ行き

純資産総額は510億円もあります。事前募集をしていて、設定日の純資産総額は249.5億円でした。全額が受益者による投資かどうかは分かりません。

次は設定来の総口数の推移です。急速に純資産総額を増やしましたが、すでに頭打ちになっています。

ひふみワールド+の設定来の総口数の推移グラフ

4ヶ月ちょっとで510億円も集めたのは流石ですが、このように頭打ちになるとその後苦戦することが多いです。人気が人気を加速させることが、この業界では良くありますからね。

また、ひふみワールドとの違いが面白いですね。

まとめ:ひふみワールドの現在のパフォーマンスは凡庸です

ひふみワールドの現在のパフォーマンスは凡庸で、超高額な信託報酬に見合っていません。もっと頑張らないといけませんが、インデックスに勝つには強運が必要なのも確かです。

でも現在の株価暴落の主要因と、それが引き起こしている経済的打撃の大きさを考えると、ひふみワールドにとってしばらく厳しい時期が続くかも知れません。逆に、インデックスを凌駕するチャンスかも知れません。

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