インデックス投資

iシェアーズ国内リートの運用コストと評価

iシェアーズ国内リートは、S&P J-REIT指数に連動します。ローコスト国内リートインデックスの多くは、指数に東証REITを採用しています。指数にこだわりがなければ、選択肢が豊富な東証REIT連動商品が良いと思います。

iシェアーズ国内リート

ニッセイJリートに遅れること3ヶ月、2013年9月26日に、税抜き信託報酬0.39%で設定されました。当時の最安水準はニッセイJリートの0.335%でしたので、消極的な設定でした。その後、1回引き下げられていますが、それも消極的なものでした。

設定当時はi-mizuho国内リートしたが、その後iシェアーズ国内リートに改名されました。

次はiシェアーズ国内リートの信託報酬引き下げ履歴です。

iシェアーズ国内リートの信託報酬引き下げ履歴表

ベンチマークはS&P J-REIT指数です。購入時手数料、解約時信託財産留保額は共にゼロです。

国内リートインデックスは株式に投資しないため、つみたてNISA適格要件を満たせません。そのため、iシェアーズ国内リートはつみたてNISA適格ではありません。さらに、S&P J-REIT指数はつみたてNISAの対象インデックスではないため、株式などと混ぜても「指定インデックス投資信託」枠では適格申請できません。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム国内リートと比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

iシェアーズ国内リートは隠れコストが異様に高いです。

次は隠れコストの明細です。

隠れコストの明細表

売買委託手数料と監査費用が高いです。監査費用はもっと過去の決算期の数値を見ても高いので、構造的な問題だと思われます。

リターン比較

比較対象の指数は東証REITです。iシェアーズ国内リートだけがS&P J-REITです。連動する指数が異なるため、同列での比較はできないことに注意して下さい。

スリム国内リートとの比較

次はスリム国内リートの設定直後を避けた、2019年11月15日から2021年2月26日までの、iシェアーズ国内リートとの比較です。

iシェアーズ国内リートとスリム国内リートのリターン比較グラフ

青のラインはスリム国内リートーiシェアーズ国内リートです。この比較期間だと互角です。

Smart-i Jリートとの比較

次はSmart-i Jリートの設定直後を避けた、2017年9月15日から2021年2月26日までの、iシェアーズ国内リートとの比較です。

iシェアーズ国内リートとSmart-i Jリートのリターン比較グラフ

青のラインはSmart-i Jリートーiシェアーズ国内リートです。傾向としては、Smart-i Jリートの方が高パフォーマンスです。

eMAXIS国内リートとの比較

次はiシェアーズ国内リートの設定直後を避けた、2013年10月10日から2021年2月26日までの、eMAXIS国内リートとの比較です。

iシェアーズ国内リートとeMAXIS国内リートのリターン比較グラフ

青のラインはeMAXIS国内リートーiシェアーズ国内リートです。互角か、eMAXIS国内リートの方がリターンが高いです。

Funds-i J-REITとの比較

次は2013年10月10日から2021年2月26日までの、Funds-i J-REITとの比較です。

iシェアーズ国内リートとFunds-i J-REITのリターン比較グラフ

青のラインはFunds-i J-REITーiシェアーズ国内リートです。eMAXIS国内リートとの比較結果の傾向を強めた感じです。

また、運用が安定していると思われるFunds-i J-REITとの比較結果から、東証REIT指数がS&P J-REIT指数と比べて劣っているということはなさそうです

ニッセイJリートとの比較

次は2013年10月10日から2021年2月26日までの、ニッセイJリートとの比較です。

iシェアーズ国内リートとニッセイJリートのリターン比較グラフ

青のラインはニッセイJリートーiシェアーズ国内リートです。比較期間の最初の頃にできた差を除くと、互角と言っていいでしょう。

資金流出傾向です

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は13億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

信託報酬が高いこと、シリーズの知名度が低いことを考えると、この結果は納得できます。連動する指数がS&P J-REITであることを嫌ったからではないと想像しています。

次はSmart-i Jリートとスリム国内リートもプロットしたものです。

Smart-i Jリートとスリム国内リートもプロットしたグラフ

緑のラインはSmart-i Jリート、青のラインがスリム国内リートです。人気の差は明らかです。

評価:おすすめしません

国内リートに投資するのに、S&P J-REIT指数にこだわらない(東証REIT指数で良い)のなら、スリム国内リートやSmart-i Jリートの方がいいです。トータルコストと人気を考えると、状況的にiシェアーズ国内リートを買う価値はないですね。

S&P J-REIT指数にこだわるなら、iシェアーズ国内リート一択でしょう。僕は他にS&P J-REIT指数に連動する、ローコストな選択肢を知りません。ただし、iシェアーズ国内リートに投資する場合は、純資産総額の動向を気にした方がいいと思います。

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