全世界株式

野村つみたて外国株投信を追い抜いたスリム全世界株式(除く日本)

全世界株式への投資より、日本を除いた先進国株式+新興国株式への投資を志向する人もいます。いや、かつては「全世界株式」と言うと日本を含まないのが標準でした。「eMAXIS全世界株式」は「除く日本」なのですが、名称からはそういう気がしません。でも今では全世界株式と言うと楽天全世界株式やスリム全世界株式(オール・カントリー)を真っ先に思い浮かべることでしょう。

全世界株式から日本を除いたもので、信託報酬の安いものをあげると次の3商品になります。

  • スリム全世界株式(除く日本)
  • 野村つみたて外国株投信
  • 三井住友DC全海外株

スリム全世界株式(除く日本)は先行していた野村つみたて外国株投信に追い付けないでいましたが、最近ついに逆転し、株価暴落後にその差を広げています。

野村つみたて外国株投信とスリム全世界株式(除く日本)の売れ行き

次は野村つみたて外国株投信とスリム全世界株式(除く日本)の設定来の資金流出入額の累計の推移です。右端は4月17日ですが、余白を追加しています。また、株価暴落開始後を黄色に塗ってあります。

野村つみたて外国株投信とスリム全世界株式(除く日本)の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

赤のラインのスリム全世界株式(除く日本)と、緑のラインの野村つみたて外国株投信は、長らく差が縮まらないまま推移していました。が、2019年6月頃からスリム全世界株式(除く日本)の資金流出入額が増え、徐々に差を詰めていました。そして株価暴落が始まる直前の2月18日に追い抜きました。

次はスリム全世界株式(除く日本)の、営業日ごとの資金流出入額の推移です。2020年年初から4月17日までで、株価暴落開始後を黄色に塗ってあります。

スリム全世界株式(除く日本)の、営業日ごとの資金流出入額の推移グラフ

株価暴落株価暴落開始後に資金流出入額が増えているのが分かります。

次は野村つみたて外国株投信の、営業日ごとの資金流出入額の推移です。

野村つみたて外国株投信の、営業日ごとの資金流出入額の推移グラフ

株価暴落開始後に買い増しされた気がしません。野村つみたて外国株投信は積立投資でしか買えないファンドなので、安くなったからスポット購入するというのができません。また、積立投資の設定額も増えた感じはしません。

スリム全世界株式(除く日本)と対象的な結果ですが、これは受益者の属性が違うからかも知れません。

三井住友DC全海外株乱入

三井住友DC全海外株は2011年4月に設定されましたが、2014年より前はほとんど売れていませんでした。次は2014年からの資金流出入額の累計の推移です。

三井住友DC全海外株と野村つみたて外国株投信とスリム全世界株式(除く日本)の資金流出入額の累計の推移グラフ

三井住友DC全海外株の圧勝です。凄い勢いです。三井住友DC全海外株は、DC専用商品ではなく、普通に購入できますが、ここ数年明らかに階段状です。もしかすると企業型確定拠出年金での採用が増えたのかも知れません。

次は三井住友DC全海外株の、営業日ごとの資金流出入額の推移です。

明らかに購入できる日が決まっているようです。ネット証券の特定口座で普通に買っている人が多いと、こういうグラフにならないことが分かっています。

三井住友DC全海外株は安定した受益者層をガッチリ掴んでいると言えるでしょう。

トータルコスト比較

次は3商品の現在の信託報酬と、運用報告書にある隠れコストから計算したトータルコスト一覧です。

3商品の現在の信託報酬と、運用報告書にある隠れコストから計算したトータルコスト一覧表

  • スリム全世界株式(除く日本)は(全世界株式なら見境なく)対抗値下げを繰り返したため、異様に安くなってしまいました。運用報告書にある数値を真に受けてはいけませんが、計算上のトータルコストも最安です。
  • リターン比較結果を見ても、スリム全世界株式(除く日本)は野村つみたて外国株投信より低コストだと思われます。
  • 三井住友DC全海外株のトータルコストは明らかに高いです。また、ごまかしの効かない基準価額データの比較結果からも、高コストであることが分かっています。

スリム全世界株式(オール・カントリー)乱入

Fund of the Year 2019で1位になったオール・カントリーもプロットしました。紫のラインです。

Fund of the Year 2019で1位になったオール・カントリーもプロットしたグラフ

ぶっちぎりです。三井住友DC全海外株の純資産総額は224億円、オール・カントリーは231億円です。日本を含む全世界株式の人気の高さが分かりますね。

まとめ:競争は厳しい

長らく野村つみたて外国株投信の後塵を拝してきたスリム全世界株式(除く日本)ですが、人気を加速させることに成功し、純資産総額で上回りました。その背景にはスリムシリーズというブランドの確立に成功したこともあったと思われます。

いずれ、野村つみたて外国株投信を含め、信託報酬引き下げを挑んでくる商品も出てくるでしょう。その時にスリム全世界株式(除く日本)が対抗値下げできなければ、簡単に人気を失う恐れがあります。超ローコストであることを最大の売りにするファンドの宿命です。

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