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日本株式インデックスeの運用コストと評価

日本株式インデックスeは、インデックス投資歴が10年以上ある人には懐かしく思えることでしょう。逆に、そんな名前初めて聞くよって方がほとんどだと思います。

ローコストインデックスファンドの黎明期を支えた商品ですが、商業的には苦戦を強いられました。

日本株式インデックスe

2010年4月6日に税抜き信託報酬0.37%で設定されました。当時の最安水準でした。以来、引き下げられていません。

SMT TOPIXインデックス・オープンの税抜き信託報酬も0.37%です。どちらも運用は三井住友トラスト・アセットマネジメントですが、この2商品は「腹違い」の兄弟です。

外国株式インデックスe同様、日本株式インデックスeもつみたてNISA適格ではありません。意図的に適格申請しなかったと思われます。

三井住友トラスト・アセットマネジメント

設定当初はCMAM日本株式インデックスeと呼ばれていました。CMAMは中央三井アセットマネジメントの略です。Wikipediaによると2012年4月に住信アセットマネジメントと中央三井アセットマネジメントが合併して、三井住友トラスト・アセットマネジメントになったそうです。その住信アセットマネジメントが運用していたのが、STAM TOPIXインデックス・オープンでした。

現在、三井住友トラスト・アセットマネジメントは次のTOPIX連動商品を運用しています。

  • SMT TOPIXインデックス・オープン(廉価版はi-SMT TOPIX)
  • 日本株式インデックスe

生い立ちが違うので、マザーファンドも違います。文字通り「腹違い」の兄弟です。でも明らかに兄の方が恵まれていました。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。

運用報告書から計算したトータルコスト表

リターン比較

eMAXIS TOPIXとの比較

次は日本株式インデックスeの運用が安定した、2010年5月17日から2021年4月30日までの、eMAXIS TOPIXとの比較です。eMAXIS TOPIXの税抜き信託報酬は0.40%です。

日本株式インデックスeとeMAXIS TOPIXのリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、eMAXIS TOPIXー日本株式インデックスeです。日本株式インデックスeの方が低コストなのが期待値ですが、実際はそうではないです。変動はありますが、eMAXIS TOPIXの方が低コストな時期の方が多かったです。

SMT TOPIXインデックス・オープンとの比較

次は兄弟比較です。SMT TOPIXインデックス・オープンの税抜き信託報酬が0.37%に引き下げられた、2012年4月20日から2021年4月30日までの比較です。

日本株式インデックスeとSMT TOPIXインデックス・オープンのリターン比較グラフ

青のラインは日本株式インデックスeーSMT TOPIXインデックス・オープンです。黄色の丸で囲ったところで段差ができています。これは残念なことに分配金を出したからです。日本株式インデックスeが1回、SMT TOPIXインデックス・オープンが2回出しています。資産形成上は、無分配の方が好ましいです。

それを除けば、運用コストは変わりません。

ニッセイTOPIXとの比較

次はニッセイTOPIXの設定直後を避けた2015年5月15日から2021年4月30日までの、日本株式インデックスeとのリターン比較です。

日本株式インデックスeとニッセイTOPIXのリターン比較グラフ

青のラインはニッセイTOPIXー日本株式インデックスeです。複利効果で弓なりに曲がっています。コロナショックによる株価暴落時に凹んでいるのは正常です。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は32億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

2017年以降は資金流出傾向が続いています。もっとローコストな選択肢が増えたので当然ですね。

次は同世代の商品であるSMT TOPIXインデックス・オープンとeMAXIS TOPIXもプロットしたものです。

SMT TOPIXインデックス・オープンとeMAXIS TOPIXもプロットしたグラフ

緑のラインがSMT TOPIXインデックス・オープン、青のラインがeMAXIS TOPIXです。日本株式インデックスeは人気の獲得ができないままその役目を終えそうです。

評価:過去の商品です

日本株式インデックスe過去の商品です。つみたてNISA適格でもありません。このまま資金流出が続けば、いずれ繰上償還されるでしょう。それは、運用会社も納得していると思います。

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