先進国株式

つみたて先進国株式の運用コストと評価

スリムシリーズはeMAXISシリーズと同じマザーファンドを利用する、超ローコスト版と言えます。つみたてんとうシリーズは、主に金融機関の窓口を好む顧客層をターゲットにし、異なる信託報酬体系で設定された、つみたてNISA適格商品のみで構成されています。

つみたて先進国株式は、スリム先進国株式の別販路版です。

つみたて先進国株式

2017年8月16日に税抜き信託報酬0.20%で設定されました。つみたてんとうシリーズの標準的な水準です。

マザーファンドはスリム先進国株式と同じで、運用の安定性は実証済みです。スリム先進国株式と違うのは、信託報酬と販路(=顧客層)です。

つみたて先進国株式は、もちろん、つみたてNISA適格です。またiDeCoナビによるとauカブコム証券のiDeCo口座で扱われています。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム先進国株式と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

マザーファンドが同じなので、隠れコストも同水準です。

リターン比較

スリム先進国株式との比較

次はスリム先進国株式とのリターン比較です。つみたて先進国株式の設定直後を避けた、2017年9月1日から2020年12月11日までです。

つみたて先進国株式とスリム先進国株式とのリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム先進国株式ーつみたて先進国株式です。スリム先進国株式の方がローコスト、かつマザーファンドが同じなので、青のラインはきれいな右肩上がりの、複利効果で弓なりに曲がった直線です。コロナショックによる暴落時に凹んでいるのは想定通りです。

なお、スリム先進国株式はこの比較期間内に何度も信託報酬を引き下げていますが、それを青のラインから伺うことはできません。

eMAXIS先進国株式との比較

次はeMAXIS先進国株式とのリターン比較です。右軸のスケールを変えています。

 つみたて先進国株式とeMAXIS先進国株式のリターン比較グラフ

税抜き信託報酬差が0.4%ポイントもあるので、青のラインの傾きは相応に大きいです。

次はつみたて先進国株式の運用コストを年率0.44%ポイント増量したものとの比較です。

つみたて先進国株式の運用コストを年率0.44%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインは真っ平らになりました。これはつみたて先進国株式とeMAXIS先進国株式のトータルコスト差が、ほぼ税込み信託報酬差に等しいことを示唆しています。

意外と売れています

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は220億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

安定した資金流入があり、ラインが反り返っていることから人気が加速していることが分かります。

次はeMAXIS先進国株式もプロットしたものです。純資産総額は462億円です。資金流入額と合わないのは、基準価額が大幅に上昇したためです。

eMAXIS先進国株式もプロットしたグラフ

税抜き信託報酬0.60%もするのにまだ一定の水準を維持していることに驚きます。

でもこれで、つみたて先進国株式を売れているとすることに抵抗を感じる人もいることでしょう。次はつみたて先進国株式よりも売れていない、主なMSCIコクサイ連動インデックスファンドです。(2020年12月11日現在)

つみたて先進国株式よりも売れていない、主なMSCIコクサイ連動インデックスファンド一覧表

つみたて先進国株式は、Funds-i 外国株式、iFree外国株式よりも売れているのです。びっくりしませんか。

評価:ネット証券以外で買うならおすすめです

つみたて先進国株式は、ネット証券の利用者には価値のない商品です。が、ネット証券よりも、証券会社や銀行の窓口で対面で買う方が良いという顧客層は、一定数存在するようです。でなければつみたて先進国株式が220億円もの資金を集められるとは思えません。

そのような顧客層がMSCIコクサイに投資するなら、コストと運用の安定性から、つみたて先進国株式は良い選択肢になります。もちろん、よりローコストで良質な商品が選択できるならそちらが良いですが、つみたてんとうシリーズを選んでおけば安心です。とんでもない高コスト商品を避けられるからです。

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