米国株式

つみたて米国株式(S&P500)の運用コストと評価

スリムシリーズはeMAXISシリーズと同じマザーファンドを利用する、超ローコスト版と言えます。つみたてんとうシリーズは、主に金融機関の窓口を好む顧客層をターゲットにし、異なる信託報酬体系で設定された、つみたてNISA適格商品のみで構成されています。

つみたて米国株式(S&P500)は、スリム米国株式(S&P500)の別販路版です。

更新情報

参照しているデータを最新版に更新しています。

つみたて米国株式(S&P500)

2020年3月6日に税抜き信託報酬0.20%で設定されました。つみたて先進国株式、つみたて全世界株式と同率です。

マザーファンドはスリム米国株式(S&P500)と同じで、運用の安定性は実証済みです。スリム米国株式(S&P500)と違うのは、信託報酬と販路(=顧客層)です。

つみたて米国株式(S&P500)は、もちろん、つみたてNISA適格です。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム米国株式(S&P500)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

マザーファンドが同じなので、隠れコストも同水準でした。

VOOトータルリターンとのリターン比較

次はVOOトータルリターンとの比較です。つみたて米国株式(S&P500)の設定日から2021年1月29日までです。

VOOトータルリターンとつみたて米国株式(S&P500)のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、VOOトータルリターンーつみたて米国株式(S&P500)です。コロナショックによる株価暴落の真っ最中に設定されました。

次は暴落の底から回復基調になった、2020年4月8日からの比較です。

VOOトータルリターンとつみたて米国株式(S&P500)のリターン比較グラフ、4月8日以降

次はVOOトータルリターンの運用コストを年率0.29%ポイント増量したものとの比較です。

VOOトータルリターンの運用コストを年率0.29%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりました。これは、スリム米国株式(S&P500)との比較結果からも、期待通りと言えます。

スリム米国株式(S&P500)とのリターン比較

次はスリム米国株式とのリターン比較です。縦軸のスケールを変更しています。

スリム米国株式(S&P500)とつみたて米国株式(S&P500)のリターン比較グラフ

青のラインはスリム米国株式ーつみたて米国株式です。運用報告書から計算したトータルコスト差は0.13%程度です。

次はスリム米国株式の運用コストを年率0.11%ポイント増量したものとの比較です。

スリム米国株式の運用コストを年率0.11%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりました。この様子だと、スリム米国株式の隠れコストは(つみたて米国株式から見た)期待値より0.02%ポイントほど高いかも知れません。

売れていません

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は1.57億円しかありません。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

頭打ちにならずに資金流入が続いていますが、そのペースは遅いです。設定後11ヶ月で1.5億円程度しか集まっていないというのは、スリム米国株式(S&P500)の圧倒的な人気からは想像し難いです。

次はつみたて先進国株式の、設定後11ヶ月間の資金流出入額の累計の推移です。

つみたて先進国株式の、設定後11ヶ月間の資金流出入額の累計の推移グラフ

売れ始めるまでに時間がかかりましたが、7ヶ月で9億円近い資金流入がありました。

まだ本気出してない?

次は、つみたてんとうシリーズを純資産総額順に並べたものです。

つみたてんとうシリーズを純資産総額順に並べた表

その資産クラスの人気が高いことも条件のはずですが、売れているものは販社数が多いです。つみたて米国株式(S&P500)とつみたて全世界株式は最後発で、販社数が10未満です。どちらも、スリムシリーズでは高い人気を獲得済みなので、現在の残念な売れ行きは販社数が少ないからかも知れません。

ではどうして販社数が少ないのかは不明ですが(次回ブロガーミーティングで質問したいですね)、本気を出して増やすことができれば、きっと売れるようになると思います。

評価:ネット証券以外で買うならおすすめです

つみたて米国株式(S&P500)は、ネット証券の利用者には価値のない商品です。が、ネット証券よりも、証券会社や銀行の窓口で対面で買う方が良いという顧客層は、一定数存在すると思われます。でなければつみたて8資産均等バランスが、300億円を超える資金を集められるとは思えません。

そのような顧客層がS&P500インデックスに投資するなら、コストと運用の安定性から、つみたて米国株式(S&P500)は良い選択肢になります。でも現在は純資産総額が極端に少ないので、三菱UFJ国際投信には販売に力を入れて、もっと資金流入を増やして欲しいですね。

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