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楽天全米株式とスリム米国株式(S&P500)のどちらがおすすめですか?

米国株式に投資するのに、楽天全米株式とスリム米国株式のどちらが良いか迷っている人も少なくないと思います。そのような方のために数値、データによる判断材料をお見せします。

更新情報

記事内容を刷新しました。

楽天全米株式

楽天全米株式はバンガード社のETFであるVTIを買うだけのインデックスファンドです。VTIのベンチマークはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスです。楽天全米株式は米国でVTIを買い付け、配当金を米国での10%課税後に国内課税を適用しないで再投資します。そして毎営業日、楽天全米株式固有の運用コストを純資産総額から天引きします。

楽天全米株式の現在のトータルコスト(VTIの経費率を含みます)は、税込み0.209%です。低水準で運用も安定しており、人気も盤石で安心しておすすめできます。

スリム米国株式(S&P500)

スリム米国株式のベンチマークはS&P500種指数で、現物株運用です。複数ある、S&P500種指数をベンチマークにしているETFとは無関係です。

スリム米国株式の現在のトータルコストは税込み0.1404%です。運用は安定していますし、人気急上昇中です。

トータルコストは、スリム米国株式(S&P500)の方が安いのですが、楽天全米株式とはベンチマークが違うので、コストだけでは判断できません。

VTIとVOOのトータルリターン比較

どちらもバンガード社のETFで、現在の経費率は0.03%で同じです。これらのトータルリターンを比較すると、ベンチマークの違いを把握できるはずです。

次はVOOの設定直後を避けた2010年10月1日から2020年9月30日までの比較です。

VTIとVOOのトータルリターン比較グラフ、2010年10月1日から2020年9月30日まで

赤のラインがVTIトータルリターン、緑のラインがVOOトータルリターンです。青のラインはリターン差で、VTIーVOOです。

青のラインはおおむねプラス圏を推移しているので、VTIの方がパフォーマンスが高いと感じるかも知れません。でも、その差を生み出したのは2013年までです。

次は2015年年初からの比較です。

VTIとVOOのトータルリターン比較グラフ、2015年年初から2020年9月30日まで

2019年以降は明らかに、VOOの方がパフォーマンスが高いです。でもこれは経済状況、時期によって変わるはずです。

VTIの銘柄数は約3,600もありますが、VOOは505です。厳選された500銘柄に投資するのと、より幅広く米国全体に投資するのとどちらが良いかは、好みによっても分かれるでしょう。

楽天全米株式とスリム米国株式(S&P500)の比較

次は楽天全米株式とスリム米国株式(S&P500)のリターン比較です。スリム米国株式の設定直後を避けた、2018年7月20日から2020年10月9日までです。

楽天全米株式とスリム米国株式(S&P500)のリターン比較グラフ

赤のラインがスリム米国株式です。青のラインはスリム米国株式ー楽天全米株式です。この比較期間だとスリム米国株式の方がパフォーマンスが高いです。

積み立てシミュレーション

次はスリム米国株式が設定された翌月から、毎月初に5万円積み立てたシミュレーションです。

積み立てシミュレーション結果のグラフ

グラフ上ではほとんど差を認識できませんが、楽天全米株式の利益率は3.37%、スリム米国株式は4.22%でした。

人気は

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は楽天全米株式が1.463億円、スリム米国株式が1,762億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

赤のラインが楽天全米株式、緑のラインがスリム米国株式です。長らく一定の差が開いた状態が続きましたが、2020年になってからスリム米国株式が資金流入額を急激に増やしました。

楽天全米株式の人気は盤石ですが、スリム米国株式の人気は楽天全米株式を上回っています。

それで結論としてはどちらがおすすめなの?

上から順に読んで、決まったらそこで終わりです。その先を読むと迷います。

  • VTIまたは楽天VTIという単語に心がときめくなら、楽天全米株式で決まりです。
  • 「業界最低水準の信託報酬を目指し続ける」という売り文句が強みのスリムシリーズが好きなら、スリム米国株式で決まりです。
  • どちらかのベンチマークに好き嫌いがあるなら、好きな方を選んで下さい。
  • ベンチマークに大差はないから、運用コストが安い方が良いという場合は、スリム米国株式をおすすめします。

迷いは解消されたでしょうか。

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