インデックス投資

SMT MIRAIndex宇宙の運用コストと評価

MIRAIndex宇宙は独自に開発された指数に連動する、テーマ型インデックスファンドです。eMAXIS Neo宇宙開発と直接的に競合する商品です。

現在はパフォーマンスでS&P500種指数に負けており、不人気で売れていません。

なおこの記事では、商品名先頭のSMTは略します。

MIRAIndex宇宙

2019年12月20日に税抜き信託報酬0.7%で設定されました。MIRAIndexシリーズの5本目(現在は全部で5本)です。

  • FactSet Global Space Economy Indexに連動するインデックスファンドです。
  • 金融機関によっては購入時手数料(上限税抜き3%)が必要です。
  • 解約時信託財産留保額はゼロです。
  • 信託期間は無期限です。
  • 現物株運用で、現在、47銘柄に投資しています。
  • 運用会社は三井住友トラストアセットマネジメントです。
  • 複数の条件を満たさないので、つみたてNISA適格ではありません。

FactSet Global Space Economy Index

テーマ型ファンドの場合、投資対象をどう選択するかがキモになります。次はFactSet Global Space Economy Indexの特徴です。

  • 三井住友トラストアセットマネジメントがFactSet UK Limitedと共同開発したスマートベータ指数です。
  • 世界の宇宙関連企業の中から総資産に占める売上総利益の割合(売上総利益÷総資産)の原則上位50銘柄で構成される指数です。
  • 宇宙関連企業とは、売上の50%超を宇宙関連設備機器事業及び衛星通信サービス事業から得ている企業、もしくはそれらの企業群等に宇宙関連製品・宇宙関連技術を提供しているサプライヤー企業(売上の25%以上が宇宙関連製品事業及び宇宙関連技術事業から得ている供給業者)のことを言います。
  • 上記事業においては、直接的に宇宙のみに関係している事業(衛星ビジネス等)に限定しておらず、間接的に宇宙に関係している事業(機械や素材等)や、当該企業の事業分野の中で宇宙への関与が一定程度見られる事業も含まれています。このため、指数構成銘柄は必ずしも宇宙に特化した事業を行っているとは限りません。
  • 構成銘柄の入替えは年1回、ウェイトのリバランスは年2回行います。
  • 構成銘柄のウェイトは浮動株調整後の時価総額基準とし、リバランス時の1銘柄のウェイトは最大5%とします。

出典:目論見書

ファンドの分類としてはインデックス型ですが、連動するのはスマートベータ指数であり、いくらかアクティブファンドの要素があります。ここは受益者によって好みの分かれるところでしょう。

次はMIRAIndex宇宙の組み入れ上位10銘柄です。全体の約46%を占めます。

MIRAIndex宇宙の組み入れ上位10銘柄と比率表

目論見書によると、投資対象の約79%が米国企業です。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。MIRAIndexロボと比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

MIRAIndex宇宙の第一期決算期間は4ヶ月しかなかったことも影響しているとは思いますが、隠れコストが高いです。

次は隠れコストの明細です。高さが目立つ項目を赤字にしています。

有価証券取引税と保管費用が高いです。

トータルコストは1.32%と高いです。が、宇宙という尖ったテーマに投資して、満足なパフォーマンスが得られるなら許容できる水準でしょう。そうは言っても、できればMIRAIndexシリーズの他の商品程度に抑えて欲しいものです。

リターン比較

スリム米国株式(S&P500)との比較

テーマ型ファンドに投資するのですから、S&P500種指数には負けたくないところでしょう。次はMIRAIndex宇宙の設定直後を避けた2020年1月10日から、2021年2月12日までの、スリム米国株式(S&P500)との比較です。

MIRAIndex宇宙とスリム米国株式(S&P500)のリターン比較グラフ

緑のラインがMIRAIndex宇宙です。青のラインはリターン差で、スリム米国株式ーMIRAIndex宇宙です。

MIRAIndex宇宙はS&P500に劣後しています。でも2020年9月以降は互角です。

この様子だと、MIRAIndex宇宙に投資するには宇宙関連企業の成長に賭ける覚悟が必要ですね。

eMAXIS Neo宇宙開発との比較

eMAXIS Neo宇宙開発は宇宙開発関連企業に投資するテーマ型インデックスファンドで、MIRAIndex宇宙の直接的なライバルと言えます。次は2020年1月10日から2021年2月12日までの、eMAXIS Neo宇宙開発との比較です。

MIRAIndex宇宙とeMAXIS Neo宇宙開発のリターン比較グラフ

緑のラインがMIRAIndex宇宙です。青のラインはeMAXIS Neo宇宙開発ーMIRAIndex宇宙です。この比較期間だとeMAXIS Neo宇宙開発の方が高パフォーマンスです。

でも、どちらもテーマ型ファンドに期待される高いパフォーマンスにはほど遠いです。

グローバル・スペース株式ファンド(1年決算型)との比較

日興アセットマネジメントが運用しているグローバル・スペース株式ファンド(1年決算型)は、あの話題のARK(アーク)社の助言を受けて銘柄選択をしています。設定されたのは2018年8月13日です。次は2020年1月10日から2021年2月12日までの、グローバル・スペース株式ファンド(1年決算型)との比較です。

MIRAIndex宇宙とグローバル・スペース株式ファンド(1年決算型)のリターン比較グラフ

緑のラインがMIRAIndex宇宙です。青のラインはグローバル・スペース株式ファンドーMIRAIndex宇宙です。

この比較期間だとグローバル・スペース株式ファンドの圧勝です。「流石ARK社、スゲー」と思ってしまいます。今後もこのような高いパフォーマンスを維持できるでしょうか。

なお、グローバル・スペース株式ファンドの税抜き信託報酬は1.75%と高額、信託期間は10年で2028年6月7日に償還されます。

不人気です

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は2.61億円しかありません。なお、グラフからは初期投資の2億円を除外してあります。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

資金流入は続いていますが、流入額が少ないです。現在のパフォーマンスがS&P500に劣後していることを考えると、この不人気さも致し方ないと思います。

宇宙開発の未来を信じて今から仕込める人が、将来大きなリターンを手にするのだと思いますが、現在パフォーマンスが低いものに投資するのは、現実問題として難しいですよね。

評価:宇宙関連企業の未来に賭けるなら良い選択かも

宇宙関連企業の未来に賭けるなら、MIRAIndex宇宙は良い選択肢かも知れません。でも現状ではeMAXIS Neo宇宙開発の方が魅力的に見えますね。

MIRAIndex宇宙は隠れコストが高いです。これは改善して欲しいです。

パフォーマンスはS&P500種指数に劣後しており、不人気で売れていません。テーマ型ファンドは、パフォーマンスが高いから投資する、という傾向が強いので、当然の結果とも言えます。

なお、グローバル・スペース株式ファンド(1年決算型)は信託期間が10年しかないので、どんなにパフォーマンスが高くてもおすすめする気にはなれないです。

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