インデックス投資

ニッセイJリートの運用コストと評価

ニッセイJリートは最安水準の信託報酬で設定され、一定期間、国内リートインデックスのローコストリーダーでした。が、信託報酬0.17%(現在の最安水準)には追随しませんでした。

そしてニッセイJリートの実際のリターンは、運用報告書から計算したものより低いです。

ニッセイJリート

国内リートインデックスの最安水準が税抜き0.40%の時代が数年続いた後、2013年6月28日に税抜き信託報酬0.335%で設定されました。当時の最安水準でした。その後、1回引き下げられています。

次はニッセイJリートの信託報酬引き下げ履歴です。

その後最安水準は0.17%に下がりましたが、ニッセイJリートは追随しませんでした。

ベンチマークは東証REIT指数です。購入時手数料、解約時信託財産留保額ともにゼロです。

国内リートインデックスは株式に投資しないため、つみたてNISA適格要件を満たせません。そのため、ニッセイJリートはつみたてNISA適格ではありません。

またiDeCoナビによると、SBI証券のセレクトプランで扱われています。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム国内リートと比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

国内リートインデックスの隠れコストは、一般的に極少ですが、ニッセイJリートは特に少いです。一方、スリム国内リートは期待値より高いです。

次は隠れコストの明細です。

隠れコストの明細表

ニッセイJリートは売買委託手数料が激安です。

リターン比較

いろんなファンドのリターン比較をしてきましたが、国内リートインデックスのリターン比較結果は「おかしい」です。運用報告書から計算したトータルコストと、現実の基準価額データが符合しないことが多いです。

スリム国内リートとの比較

次はスリム国内リートの設定直後を避けた、2019年11月15日から2021年2月19日までの、ニッセイJリートとの比較です。

ニッセイJリートとスリム国内リートのリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム国内リートーニッセイJリートです。コロナショックによる株価暴落時に段差ができています。この段差については後述します。

次は株価暴落から回復基調になった、2020年4月1日以降の比較です。

ニッセイJリートとスリム国内リートのリターン比較グラフ、2020年4月1日以降

スリム国内リートの方がトータルコストが安いので、青のラインが右肩上がりで推移するのは期待通りですが、その傾きは運用報告書から計算したトータルコスト差より大きいです。

eMAXIS国内リートとの比較

次はニッセイJリートの設定直後を避けた、2013年7月16日から2021年2月19日までの、eMAXIS国内リートとの比較です。

ニッセイJリートとeMAXIS国内リートのリターン比較グラフ

青のラインはeMAXIS国内リートーニッセイJリートです。そうです、eMAXIS国内リートの方がリターンが高いです。

Funds-i J-REITとの比較

次は2013年7月16日から2021年2月19日までの、Funds-i J-REITとの比較です。

ニッセイJリートとFunds-i J-REITのリターン比較グラフ

青のラインはFunds-i J-REITーニッセイJリートです。そうです、Funds-i J-REITの方がリターンが高いです。

スリム国内リートとの比較にある段差は何?

ニッセイJリートとスリム国内リートの比較で、大きな段差がありました。その由来を検証します。

次はスリム国内リートと同じマザーファンドを利用する、eMAXIS国内リートとニッセイJリートの比較です。

eMAXIS国内リートとニッセイJリートのリターン比較グラフ

コロナショックによる株価暴落時に大きな段差ができています。

次はFunds-i J-REITとの比較です。

Funds-i J-REITとニッセイJリートのリターン比較グラフ

似たような段差があります。

次はSmart-i Jリートとの比較です。

Smart-i JリートとニッセイJリートのリターン比較グラフ

似たような段差があります。

これらの比較結果から、多数決により、問題の段差はニッセイJリートの上方乖離だと判断します。でも株価暴落時のことなので、似たような問題はどのファンドにも起こり得たと思っています。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は147億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

まだ売れていますが、傾向としては頭打ちです。

次はeMAXIS国内リートとスリム国内リートもプロットしたものです。

eMAXIS国内リートとスリム国内リートもプロットしたグラフ

緑のラインがeMAXIS国内リート、青のラインがスリム国内リートです。

ニッセイJリートが信託報酬を引き下げない限り、資金流入は頭打ちの傾向が続くような気がします。

評価:おすすめしません

次の理由から、スリム国内リートの方が良いです。(あくまで僕の考えです。)

  • 信託報酬はスリム国内リートの方が安い。
  • ニッセイJリートはもう、信託報酬を引き下げる気がないと思われる。
  • ニッセイJリートの実際のリターンは、運用報告書から計算したものより低い。

スリムシリーズが嫌いなら、Smart-i JリートかFunds-i J-REITがいいと思います。

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