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野村つみたて日本株投信の運用コストと評価

野村つみたて日本株投信の運用と資金流入は安定していますが、信託報酬は最安水準ではなく、人気も他のローコスト商品に劣っています。野村アセットマネジメントに特別な思い入れがないなら、他のローコスト商品を検討した方がいいです。

野村つみたて日本株投信

2017年10月2日に税抜き信託報酬0.17%で設定されました。当時の同率最安水準でした。信託報酬は設定来引き下げられていません。

つみたてNISA適格ですが、野村つみたて日本株投信は積み立てでしか買えません。スポット購入できません。(野村つみたて外国株投信もそうです。)楽天ポイントが貯まったから追加投資するかな、なんてことはできないのです。

運用コスト

次は運報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム国内株式(日経平均)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストは標準的な水準です。トータルコスト差は0.03%ポイント程度ですが、それだけあれば1年程度でリターン差を認識できます。

リターン比較

税抜き信託報酬が0.14%になってからを比較します。青のラインはリターン差で、比較対象ー野村つみたて日本株投信です。

スリム国内株式(日経平均)との比較

次はスリム国内株式(日経平均)の税抜き信託報酬が0.140%に引き下げられた2019年5月14日から2021年5月14日までの、野村つみたて日本株投信との比較です。

スリム国内株式(日経平均)と野村つみたて日本株投信のリターン比較グラフ

コロナショックによる株価暴落時の凹みを除けば、青のラインは右肩上がりの直線です。期待通りですね。

ニッセイ日経平均との比較

次はニッセイ日経平均の税抜き信託報酬が0.140%に引き下げられた2019年6月27日から2021年5月14日までの、野村つみたて日本株投信との比較です。

ニッセイ日経平均と野村つみたて日本株投信のリターン比較グラフ

青のラインの形状は、スリム国内株式(日経平均)との比較の方が好ましい気がしますが、この比較結果もニッセイ日経平均の方が低コストであることを示しています。信託報酬差は有意義だということです。

Funds-i 日経225との比較

次は野村つみたて日本株投信の設定直後を避けた、2017年10月20日から2021年5月21日までの、Funds-i 日経225との比較です。マザーファンドは同じです。

野村つみたて日本株投信とFunds-i 日経225のリターン比較グラフ

青のラインは野村つみたて日本株投信ーFunds-i 日経225です。きれいな右肩上がりの直線です。

運用報告書から計算したトータルコスト差は0.25%ポイントほどあります。次は野村つみたて日本株投信の運用コストを年率0.25%ポイント増量したものとの比較です。

野村つみたて日本株投信の運用コストを年率0.25%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインは真っ平らになりました。期待通りです。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は76億円です。

階段状なのは積み立てでしか買えないためですね。特筆すべきは、日経平均連動インデックスにしては短期売買組がいないことです。これは、積み立てでしか買えないことが盾となってそのような好ましくない受益者を避けた結果でしょう。

次は税抜き信託報酬が0.14%で並んでいる、ニッセイ日経平均、iFree日経225、スリム国内株式(日経平均)もプロットしたものです。

ニッセイ日経平均、iFree日経225、スリム国内株式(日経平均)もプロットしたグラフ

緑のラインがニッセイ日経平均、青のラインがiFree日経225、紫のラインがスリム国内株式(日経平均)です。どれもラインの形状が汚いです。短期売買のおもちゃにする受益者がいるためです。

評価:おすすめできません

短期売買のおもちゃにされていない点は評価できますが、それは積み立てでしか買えない制約の裏返しです。安定した資金流入が継続していますが、人気は物足りないです。信託報酬も最安水準ではなく、他の選択肢の方がいいです。

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