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農中<パートナーズ>つみたてNISA日本株式日経225の運用コストと評価

農中<パートナーズ>つみたてNISA日本株式日経225は農林中央金庫専売商品なので、このブログの読者のみなさんには縁がないと思われます。受益者にコスト意識があれば、選択肢に上がらない商品です。

なお商品名が長いので、ここでは「つみたてNISA日本株式日経225」と略します。

つみたてNISA日本株式日経225

2017年12月19日に税抜き信託報酬は0.35%で設定されました。農林中央金庫専売商品です。信託報酬は設定来、引き下げられていません。

設定当時の最安水準は0.17%でしたから、明らかにローコスト化競争に参加する気がなかったわけです。農林中央金庫専売商品なので当然です。

商品名から分かる通り、つみたてNISA適格です。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストは標準的な水準よりわずかに高いですが、そもそも桁が小さいので、支配的なのは信託報酬です。

現物株運用ではありません

株式に投資するインデックスファンドは、指数に忠実な運用をするのに「先物」の利用は必須だと言われます。が、通常5%程度、多くても10%未満で十分だと思われます。その場合、現物株運用であると表現されます。

現物株運用で、運用に問題がないなら、経験的に基準価額の推移は想定したものになります。リターン比較結果が、運用コスト差を反映したきれいな直線になるのです。

ところが、インデックスファンドの中には先物比率が高く、その結果リターン比較結果が激しく暴れるものも散見されます。つみたてNISA日本株式日経225もそうです。

つみたてNISA日本株式日経225は先物比率が30%程度もあります。ニッセイ日経平均、iFree日経225、スリム国内株式(日経平均)は数%しかありません。

同じマザーファンドを利用する、NZAMベータ日経225も現物株運用ではありません。

リターン比較

スリム国内株式(日経平均)との比較

次はスリム国内株式(日経平均)の税抜き信託報酬が0.140%に引き下げられた2019年5月14日から2021年5月14日までの、つみたてNISA日本株式日経225との比較です。

スリム国内株式(日経平均)とつみたてNISA日本株式日経225のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム国内株式(日経平均)ーつみたてNISA日本株式日経225です。

スリム国内株式(日経平均)の方が低コストなので、青のラインは右肩上がりで推移しています。激しく暴れているのは、つみたてNISA日本株式日経225の先物比率が高いためです。

NZAMベータ日経225との比較

次はNZAMベータ日経225の設定直後を避けた、2020年3月2日から2021年5月14日までの、つみたてNISA日本株式日経225との比較です。

NZAMベータ日経225とつみたてNISA日本株式日経225のリターン比較グラフ

青のラインはNZAMベータ日経225ーつみたてNISA日本株式日経225です。マザーファンドが同じなので、暴れていません。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は30億円ですが、そのうち20億円は運用側の初期投資だと思われます。

設定来の資金流出入額の累計の推移

実際の資金流入額は4億円程度ですが、短期売買のおもちゃにされることもなく、安定して売れています。特定の顧客層をしっかりつかんでいるのだと思われますが、ネット証券でもっとローコストな商品を選択した方がいいと思うのは、つみたてNISA日本株式日経225の受益者の属性を無視した見解ですね。

評価:先物比率を下げて欲しい

日経平均連動インデックスは現物株運用ができて当たり前です。それなのにつみたてNISA日本株式日経225の先物比率は30%近くあり、現物株運用とは言えません。決算期を経るごとに先物比率が上昇しています。その結果、指数に忠実な運用ができていません。

つみたてNISA日本株式日経225は農林中央金庫専売商品なので、特定の顧客層しか受益者にならないと思われます。だから運用はどうでもいいではなくて、農林中金全共連アセットマネジメントには高い先物比率を引き下げる努力をして欲しいと思います。

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