VTI(ベンチマークはCRSP USトータル・マーケット・
また、高コストでおすすめできない商品も複数あります。
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こちらの商品のレビュー記事を分離しました。
S&P500インデックスの主力3商品
ローコストで有名な3商品は別格なので、詳細を別記事にまとめてあります。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
トータルコストの安さ、純資産総額(人気)の高さ、販社数の多さ(楽天証券で買えること)から、間違いなくおすすめです。
SBIバンガードS&P500
税抜き信託報酬はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と同じ0.088%、運用報告書から計算したトータルコストは0.112%と超ローコストです。でもそれは、ごまかしの効かない基準価額データとの分析結果と一致しません。
次に該当する方は、SBIバンガードS&P500が選択肢になるでしょう。
- VOOに投資していることに喜びを感じる。
- eMAXIS Slimシリーズが嫌い。
- 近い内に(真の)運用コストが下がると信じている。
でも楽天証券では買えませんし、iDeCoでの取り扱いはありません。
iFree S&P500
税抜き信託報酬は0.225%で、トータルコストも低いですが、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が低コストです。また純資産総額(人気)に圧倒的な差があること、ベンチマークとの連動性の観点から、iFree S&P500よりeMAXIS Slim米国株式かSBIバンガードS&P500を選択した方が良いです。
人気を獲得するのは本当に難しいですね。
MAXIS米国株式(S&P500)
運用コスト、配当金への課税、課税の繰り延べと、複数の要素が関係しますが、長期投資を前提とするならスリム米国株式(S&P500)の方が有利と言えます。
でもMAXIS米国株式(S&P500)の持つ(ETFゆえの)独特なメリットを活かせる人には、良い選択肢になり得るでしょう。が、特段ETFに関心のない人で、長期投資を前提とするなら、普通に投資信託を選択した方が有利だということです。
高コストでおすすめできない商品
ここに登場する4本の商品は、どれも高コストでおすすめできません。そういうのには興味ないって方はここまで飛ばして下さい。
iシェアーズ米国株式インデックス
IVV(ブラックロック社のETF)を買うだけのインデックスファンドです。S&P500インデックスが注目されるはるか前、2013年9月に設定されましたが、人気を獲得できないまま終わってしまいそうです。
ステートストリート米国株式
ステートストリート米国株式は、まだ米国株式インデックスが不人気だった頃に設定されました。が、やる気のない信託報酬だったこともあり、人気を獲得することはできませんでした。
農中<パートナーズ>つみたてNISA米国株式S&P500
こんな高コスト商品を買わされないようにするには、受益者にコスト意識が必要です。
農中<パートナーズ>米国株式S&P500
先行していたつみたてNISA適格商品よりも高コストなダメ商品です。農林中央金庫専売商品ですが、一体どんなセールストークで不利な商品を売りつけているのでしょうか。
こんな高コストのダメ商品を買わされないようにする、最低限の知識を身につけたいものです。
設定後1年未満の商品
2本あります。設定後1年未満で、運用報告書が公開されていませんから、トータルコストは計算できません。でも、値動きが分かっているインデックスファンドとリターン比較することで、トータルコストの大小比較が可能です。
新顔には興味ないって方はここまで飛ばして下さい。
NZAMベータS&P500
農林中金全共連アセットマネジメントが一般販売用に設定したNZAMシリーズの1商品です。税抜き信託報酬は0.24%ですが、トータルコストは0.5%を超えると思われます。案の定、不人気です。
つみたて米国株式(S&P500)
ネット証券よりも、証券会社や銀行の窓口で対面で買う方が良いという人には、コストと運用の安定性から、つみたて米国株式(S&P500)は良い選択肢になります。
純資産総額一覧
2020年12月4日における純資産総額一覧です。
高コストでおすすめできない4商品は苦戦しています。中でも避けるべき「農中<パートナーズ>米国株式S&P500」は売れていません。
つみたて米国株式(S&P500)は予想外に不人気ですが、それは販社数が少ないためだと思われます。どうして少ないのかはわかりません。
結論:スリム米国株式(S&P500)をおすすめします
次の理由から、SBIバンガードS&P500は次点となります。
- 現在、基準価額データから推測したトータルコストでスリム米国株式(S&P500)に負けている。
- 楽天証券で買えない。
- iDeCoの取り扱いがない。
- 純資産総額(人気)はスリム米国株式(S&P500)の圧勝。
半分はポジショントークです。スリム先進国株式に集中投資している我が家にとって、スリムシリーズの成功は他人事ではありません。