バランスファンド

セゾングローバルバランスがアクティブファンドだと言い出した理由

セゾングローバルバランスはアクティブファンドです。ウソでしょ、インデックスファンドだよ、と思う人も多いことでしょう。でもそうではないのです。自社のニューズレターにおいて、中野社長自らが明言しているのです。

セゾン投信は2つのアクティブファンドの提供を通じて圧倒的な成果を追求し てまいります! 2017年10月2日)

引用:セゾン投信 NEWS LETTER

これを見た時、3年半付き合っていたものの最近別れることになった彼女から、実は自分はニューハーフだったと告白されたような感じになったものです。別れると決めた後だったので、もうどうでもいいんですが、でもこれって違和感ないですか?(僕はかつてセゾングローバルバランスを主力ファンドにしていた時代があったのです。)

これでインデックスファンドではない?

セゾン投信のホームページにある「インデックスファンドとアクティブファンド」には次の説明があります。

引用:セゾン投信

この説明を見てセゾングローバルバランスファンドがアクティブファンドだと思う人はいないでしょう。

いつからアクティブファンドに変身したの

気になったので調べてみました。誰かの表現ではなくて、中野社長自身の言葉を探しました。なお、引用文の赤字は僕の編集です。

2009年:パッシブだと明言してました

現在、セゾン投信には「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」という2つの商品があります。

前者はインデックスファンドを組み入れたパッシブの商品、後者はアクティブの商品です。2007年3月からこの2本立てでスタートしています。

引用:セゾン投信

2013年:インデックスだと明言してました

次はセゾン バンガード・グローバルバランスファンドについてのインタビュー記事の一部です。

あとはインデックスですので、アクティブにはかなわないマイナスの魅力というのが歴然とあると思います。

引用:投資信託で資産運用

次はブログでの表現です。

バランス運用の「セゾンバンガードGBF」は当期36.6%の上昇、そしてアクティブ運用の「セゾン資産形成の達人F」は60.2%という驚異的な上昇を実現出来ました。

引用:積み立て王子のブログ

「バランス運用」って耳馴染みがない表現ですが、アクティブとは言ってませんね。

2015年:間接的にですが、アクティブではないと言ってます

一方アクティブ運用の「セゾン資産形成の達人F」は+6.48%とグローバル株式市場に較べ大きく超過収益を積むことが出来て、引き続き良好な運用成果をあげられました。

セゾングローバルバランスファンドもアクティブ運用ならこういう表現はしませんよね。

2017年:微妙な言い回し

ちなみにセゾン投信の2ファンドはいずれもアクティブ系ファンドとして登録しています。その個性と優位性を活かして、大きな「つみたてNISA」コミュニティを創ってまいります!

引用:積み立て王子のブログ

中学生でも微妙だと思いそうな表現ですね。が、これには理由がありそうです。

積み立てNISAの対象商品になる要件

積み立てNISAの対象商品に選ばれるためにはクリアすべき要件があります。これがセゾングローバルバランスファンドに対して微妙です。

引用:導入直前!「つみたてNISA」の制度説明

投資信託については2つの大分類があります。

  • 指定インデックス投資信託
  • それ以外

アクティブ運用の投資信託は「それ以外」です。で、指定インデックス投資信託の要件を見ると、信託報酬が国内資産が対象なら0.5%以下、海外資産が対象なら0.75%以下とあります。目論見書によるとセゾングローバルバランスファンドは国内資産比率が10.4%です。そして税抜きの信託報酬は0.629%程度です。もし、国内資産と海外資産の両方を対象する場合は信託報酬をその中央の0.625%以下とする、という運用をされるとなると、セゾングローバルバランスファンドはインデックス投資信託では登録できません。このリスクを恐れて、セゾン投信はあえてセゾングローバルバランスファンドを「それ以外」で登録したのではないでしょうか。そのため、苦しまぎれにアクティブファンドだと言い出したのではないかと。

それにしてもこの要件、不明瞭ですね。その気になればもっと明確にできたでしょうに。国内と海外の両方の資産を対象する投資信託について明記していないなんて素人の目にもおかしくうつります。

でもこの理由(予想)はしっくり来なかったです。そして後日、明確な理由があることに気付きました。

つみたてNISAの要件

投資信託の場合インデックス型かアクティブ型で条件が異なります。インデックス型は「指定インデックス投資信託」、アクティブ型は「指定インデックス以外の投資信託」です。

インデックス型の場合、指定されたインデックスに連動している必要がありますが、セゾングローバルバランスファンドにはベンチマークが存在しません。それならそもそも最初からインデックスファンドじゃないぞ、となるかも知れませんが、ある決まった比率で投資割合を決め、その合成ベンチマークに連動するのであれば、インデックス型として認められます。

アクティブ型ならベンチマークは不要です。よって、セゾングローバルバランスファンドはつみたてNISAの要件を満たすために「ベンチマークのないインデックス型」からアクティブ型に姿を変えたのだと思います。そうしないとつみたてNISAの要件を満たせないからです。セゾン投信はこの要件を知った時に大いに慌てたはずです。

世界経済インデックスファンドは

世界経済インデックスファンドもベンチマークが存在しません。

当ファンドの運用の基本方針に適した指数が存在しないため、ベンチマーク及び参考指数を特定しておりません。

引用:運用報告書

世界経済インデックスファンドもアクティブファンドとして登録されています。世界経済インデックスファンドはベンチマークが存在しないだけでなく資産比率を運用側の考えで変更するとも言われています。なので、名は体を表しておらず、世界経済アクティブファンドに改名すべきです。

スリムバランスの場合

スリムバランスは8資産に均等に投資します。各資産のベンチマークはつみたてNISAで認められたものです。目論見書にはこうあります。

各投資対象資産の指数を均等比率で組み合わせた合成ベンチマークに連動する成果をめざして運用を行います。

引用:目論見書

様々なバランスファンドが「指定インデックス投資信託」として登録されています。異質なのはセゾングローバルバランスファンドと世界経済インデックスファンドだけです。これを見てどう感じるかはみなさん次第です。

ちゃんとアクティブファンドだと書きなよ

セゾングローバルバランスファンドも世界経済インデックスファンドも、セゾン投信または三井住友トラスト・アセットマネジメントのホームページに「アクティブファンド」だと明記しているように思えません。つみたてNISAにアクティブファンドで登録している以上、ちゃんとアクティブファンドだと明記すべきでしょう。そうしないのは、受益者(顧客)の利益よりも運営側の利益を優先しているからだと僕は思います。アクティブファンドだと書くと不都合があるからでしょう。不誠実だと思いませんか?

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