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QQQと1545または2631ではどちらがおすすめですか?

最近NASDAQ100の人気が半端ないです。興味を持ち始めた人も多いのではないでしょうか。NASDAQ100に投資するのに、最も手軽な商品はiFree NEXT NASDAQ100ですが、海外ETF好きな人はQQQを選択するかも知れません。

もうひとつの選択肢として国内ETFがあります。古くからの選択肢としてNEXT FUNDS NASDAQ-100【1545】がありましたが、MAXISナスダック100【2631】も登場しました。そして1545は2631に対抗して信託報酬を引き下げました。

好き嫌いは別にして、投資対象として見た時、QQQと1545または2631のどちらが有利でしょうか。

更新情報

楽天証券がQQQの買付手数料を無料化したことに伴い、記事内容を修正しています。

QQQ

QQQはインベスコ・パワーシェアーズ・キャピタル・マネジメントが運用している、NASDAQ100指数に連動する米国ETFです。

  • 経費率は0.20%です。低くはありません。
  • 現在の取引価格は394ドルです。ざっくり4.4万円の倍数でしか買えません。
  • VT、VTI、VOOなどの超人気商品は、証券会社を選べば買付手数料無料で買えますが、QQQを買付手数料無料で買えるところはありませんでした。が、楽天証券が無料化に踏み切りました。SBI証券なども
  • 年4回、配当金が出ます。非課税口座でない場合、国内で20.315%課税されます。

NEXT FUNDS NASDAQ-100【1545】

1545は野村アセットマネジメントが運用している、NASDAQ100指数に連動する国内ETFです。

  • 設定されたのは2010年8月。もう10年間の実績があります。
  • 信託報酬は税抜き0.45%でしたが、2021年10月28日に0.20%に引き下げられ、2631と同率になりました。
  • 目論見書には購入時の費用と信託財産留保額0.10%の記載がありますが、1545を証券会社を通して購入する際には適用されません。
  • 売買単位が1株なので、ざっくり1.8万円の倍数で買えます。売買単位が10株から1株に変更された(プレスリリース)ことで圧倒的に売買しやすくなりました。
  • 年1回配当金が出ます。国内ETFなので、2020年から配当金への二重課税が自動的に調整されています

MAXISナスダック100【2631】

2631は三菱UFJ国際投信が運用している、NASDAQ100指数に連動する国内ETFです。

  • eMAXIS NASDAQ100の設定から約1ヶ月後の2021年2月24日に、税抜き信託報酬0.20%で設定されました。eMAXIS NASDAQ100の0.40%の半分です。でも信託報酬以外にもコストがかかります。
  • マザーファンドはeMAXIS NASDAQ100と同じです。
  • 売買単位が1株なので、ざっくり1.3万円の倍数で買えます。
  • 年2回配当金が出ます。国内ETFなので、2020年から配当金への二重課税が自動的に調整されています

売買手数料は、証券会社によって違いがあるかも知れませんが、それ以外の費用的な条件は、1545と同じですね。隠れコストについては、信託報酬引き下げ後の1545の実績ができるまで待つしかありません。

1545は配当金を全額出していない?

次は1545の配当金実績と、1545の決算期間中のQQQの配当金実績の合計を比較したものです。数値は米国課税後、国内課税前の配当金利率です。QQQは年4回、1545は年1回なので、QQQは年4回分を合算しています。

1545とQQQの米国課税後の配当金利率比較グラフ

理由は分かりませんが、1545が年1回出す配当金は、QQQが年4回出す配当金の合計より少ないです。QQQも1545も保有している株式から同じ率の配当金が得られている(はず)とすると、1545の方が有利になります。配当金なんか出さない方が資産形成に向いているからです。ETFは配当金を出さないといけないルールですが、出すにしても少ない方が良いのです。(受益者によってはそれを好まない人もいることでしょう。)

2631もQQQよりはずっと少ないですが、まだ1回しか配当金を出していないので、様子を見たいと思います。

公平な比較は難しい

NASDAQ100指数に投資するのに、QQQ、1545、2631のどれが一番有利かを考える場合、条件の異なることが多いです。

  • QQQの購入には円をドルに替える為替手数料と、購入時手数料が必要です。(楽天証券は無料化に踏み切りました。)売却時も同様です。このコストをどう評価するかは受益者によりますね。
  • 配当金を再投資したトータルリターンで評価するのが妥当ですが、ETFの配当金を端株対応で無駄なく再投資するのは不可能なので、比較はあくまで仮想的なトータルリターンで行うことになります。

国内ETFの配当金は二重課税が調整されていることを考慮します。また、2631は設定されてから日が浅いので、1545の運用コストを削減したものを使います。

トータルリターン比較

課税口座の場合、QQQの配当金は国内で20.315%課税されます。一方、国内ETFは2020年から二重課税が自動調整され、国内課税は10.315%です。そのため、運用コスト(保有コスト)はQQQの方が安いですが、配当金だけ見ると、1545、2631の方が有利です。

また1545の配当金実績が、QQQのそれより明らかに少ないことも、大きく作用します。

次は国内課税後の配当金を端株対応で100%再投資した、配当金の違いを考慮したトータルリターンの比較です。

国内課税後の配当金を端株対応で100%再投資した、配当金の違いを考慮したトータルリターンの比較グラフ、税引き後評価額

青のラインはリターン差で、QQQー1545です。QQQの方が有利です。

なお、この比較ではQQQの売買手数料、為替手数料を考慮していないことに注意して下さい。

2631と信託報酬引き下げ後の1545では

1545は2631に対抗して信託報酬を引き下げました。おそらく引き下げ後のトータルコストはいい勝負か、わずかに1545が有利と見ています。2631は設定されてからまだ日が浅いので、1545の過去の運用コストが信託報酬引き下げ分低かった場合をシミュレーションして比較します。

信託報酬引き下げ後の1545の予想

このシミュレーションではまだQQQの方が有利ですが、差は縮まりました。QQQの売買に伴うコスト、不便さを考慮すると、1545または2631は魅力的な選択肢に見えますね。

結論:どちらが有利かは人によって変わります

まず、信託報酬引き下げ後の1545と2631のどちらが良いかの判断は難しいです。トータルコストはいい勝負か、1545の方がわずかにいいと思いますが、実際のトータルコストは半年ほど待たないと分かりません。

QQQと信託報酬引き下げ後の1545または2631のどちらが有利かの判断はもっと難しいです。トータルコストはQQQの方が安いと思いますが、配当金利率、配当金への課税、QQQの売買に伴うデメリットまで含めて考えると、国内ETFで良いのではないか、という気もします。

でも、そういうこととは違う理由で選択することになるかも知れません。たとえば、QQQの方が1545/2631よりティッカーシンボルがカッコいいからとか、年4回ドルで配当金がもらえることに喜びを感じるとか。

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