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【徹底比較】QQQと1545ではどちらがおすすめですか?

最近NASDAQ100の人気が半端ないです。興味を持ち始めた人も多いのではないでしょうか。NASDAQ100に投資するのに、最も手軽な商品はiFree NEXT NASDAQ100ですが、海外ETF好きな人はQQQを選択するかも知れません。

もうひとつの選択肢として、NEXT FUNDS NASDAQ-100(1545)があります。国内籍ETFです。好き嫌いは別にして、投資対象として見た時、QQQとどちらが有利でしょうか。

更新情報

記事の構成を変更しました。また、参照しているデータを最新版に更新しています。

QQQ

QQQはインベスコ・パワーシェアーズ・キャピタル・マネジメントが運用している、NASDAQ100指数に連動する米国籍ETFです。

  • 経費率は0.20%です。低くはありません。
  • 現在の取引価格は368ドルです。ざっくり4万円の倍数でしか買えません。
  • VT、VTI、VOOなどの超人気商品は、証券会社を選べば買付手数料無料で買えますが、QQQを買付手数料無料で買えるところはないと思います。
  • 年4回、配当金が出ます。非課税口座でない場合、国内で20.315%課税されます。

NEXT FUNDS NASDAQ-100(1545)

NEXT FUNDS NASDAQ-100(1545)は野村アセットマネジメントが運用している、NASDAQ100指数に連動する国内籍ETFです。そのため海外ETFであるQQQよりは手軽に買えます。

  • 設定されたのは2010年8月。もう10年間の実績があります。
  • 信託報酬は税抜き0.45%
  • リターン実績から推測したトータルコストは、iFree NEXT NASDAQ100より0.1%ポイント安いです。
  • 売買単位が1株なので、ざっくり1.6万円の倍数で買えます。売買単位が10株から1株に変更された(プレスリリース)ことで圧倒的に売買しやすくなりました。
  • 8月決算で年1回、配当金が出ます。国内籍ETFなので、2020年から配当金への二重課税が自動的に調整されています

QQQと1545のリターン比較

次は2016年8月16日から2017年8月20日までの、QQQの取引価格(円換算後)と1545の基準価額の比較です。どちらも配当金を無視しています。

2016年8月16日から2017年8月20日までの、QQQの取引価格(円換算後)と1545の基準価額の比較グラフ

青のラインはリターン差で、1545ーQQQです。傾向として右肩下がりなのは、1545の方がQQQより運用コストが高いからです。

赤の矢印の位置でQQQは配当金を純資産から出しています。その分リターンが劣化するので、青のラインが跳ね上がっています。次はその配当金の利率(米国での10%課税後)です。

QQQの配当金利率表

1545は年1回決算で、緑の矢印の位置で分配金を出しています。分配金は純資産から出すので、その分リターンが劣化し、青のラインがガクっと下げっています。

配当金の出し方は、1545の方が有利です。それは年4回分配型と年1回分配型のどちらが資産形成に向いているかを考えれば分かります。(この理解、間違っているでしょうか。)

1545は配当金を全額出していない?

次は1545の配当金実績と、1545の決算期間中のQQQの配当金実績の合計を比較したものです。数値は米国課税後、国内課税前の配当金利率です。

1545とQQQの米国課税後の配当金利率比較グラフ

理由は分かりませんが、1545が年1回出す配当金は、QQQが年4回出す配当金の合計より少ないです。QQQも1545も保有している株式から同じ率の配当金が得られている(はず)とすると、1545の方が有利になります。配当金なんか出さない方が資産形成に向いているからです。ETFは配当金を出さないといけないルールですが、出すにしても少ない方が良いのです。(受益者によってはそれを好まない人もいることでしょう。)

トータルリターン比較

QQQトータルリターンを生成しているのと同じ方法で、1545トータルリターンを生成しました。いわば、1545を買うだけのインデックスファンドを、コストゼロで運用した結果のようなものです。現実には存在しないもので、あくまで「トータルリターン」を比較するためのものです。配当金は米国の10%課税のみ適用されています。

次はNEXT FUNDS NASDAQ-100の設定直後を避けた、2010年9月1日から2021年7月30日までの、QQQトータルリターンとの比較です。

QQQトータルリターンと1545トータルリターンの比較グラフ

青のラインはQQQトータルリターンー1545トータルリターンです。QQQの方が明らかに低コストです。

次は比較期間を2018年10月1日から2021年7月30日までに変更したものです。

QQQトータルリターンと1545トータルリターンの比較グラフ、2018年10月1日から

次はQQQトータルリターンの運用コストを年率0.4%ポイント増量したものとの比較です。

QQQトータルリターンの運用コストを年率0.4%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはほぼフラットになりました。このことから、1545のトータルコストはQQQより0.4%ポイント高いと推測できます。1545の税抜きの信託報酬が0.45%なので納得感のある数値です。

配当金の扱いの違いを考慮した比較

課税口座の場合、QQQの配当金は国内で20.315%課税されます。一方、国内籍ETFである1545は2020年から二重課税が自動調整され、国内課税は10.315%です。そのため、運用コスト(保有コスト)はQQQの方が安いですが、配当金だけ見ると、1545の方が有利です。

次は国内課税なしの配当金を端株対応で100%再投資したトータルリターンの比較です。(前述のものと同じです。)

国内課税なしの配当金を端株対応で100%再投資したトータルリターンの比較グラフ

次は国内課税後の配当金を端株対応で100%再投資した、配当金の違いを考慮したトータルリターンの比較です。

国内課税後の配当金を端株対応で100%再投資した、配当金の違いを考慮したトータルリターンの比較グラフ

青のラインの傾きが緩くなりましたが、まだ右肩上がりでQQQの方が有利です。

これは、1545が配当金への課税においてQQQより有利であっても、運用コスト差が支配的であり、それだけではQQQの優位性は揺るがない、ということです。

なお、この比較ではQQQの売買手数料、為替手数料を考慮していないことに注意して下さい。

結論:どちらが有利かは人によって変わります

トータルコストは1545の方が高いのは間違いありません。配当金への課税においては1545の方が有利ですが、運用コスト差が支配的で、QQQの方が有利です。

でもQQQはVOOやVTなどと違って買付手数料が無料化されておらず、為替手数料もかかるなど1545との比較では不利な要素もあります。みなさんで、自分にあった方を選択して下さい。

でも、そういうこととは違う理由で選択することになるかも知れません。たとえば、QQQの方が1545よりティッカーシンボルがカッコいいからとか。

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