インデックス投資

楽天バンガードシリーズについて教えて下さい

楽天バンガードシリーズが登場したのは2017年9月でした。スリムシリーズの登場の7ヶ月後のことです。今では信じられないかも知れませんが、スリムシリーズは人気の獲得に時間を要しました。それに対し、楽天全世界株式と楽天全米株式は設定直後から高い人気を獲得しました。

楽天バンガードシリーズは、インデックスファンド業界に大きな影響を与えました。その功績は高く評価されるべきものです。

熱狂的に歓迎された登場

楽天バンガードシリーズは、バンガード社のETFを買うだけです。買うだけっていうのは、けなしているわけではなくて、ETF運用であって、現物株運用ではない、という意味です。それぞれメリット・デメリットがあるので、どちらが良いという話ではありません。

楽天バンガードシリーズは(当時)驚異的に安い信託報酬+ETFの経費率(バンガード社のだから激安)による超ローコスト、そして楽天全世界株式はあのVTに、楽天全米株式はあのVTIに100円から、インデックスファンドとして投資できるという、夢のような商品でした。

当時、人気のVTやVTIに投資するならそれらETFを買うしかなかったのですが、楽天バンガードシリーズはその状況を一変させたのでした。

楽天バンガードシリーズ

楽天全世界株式

楽天全世界株式の現在のコストは低水準で運用も安定しており、安心しておすすめできるとして来ましたが、VTIとVXUSにも投資するように変わったことにより、これまでの最高評価の維持は難しくなりました。VTを買うだけのインデックスファンドが良かった人は、失望しているかも知れません。VTIとVXUSに投資して経費率を抑えながら、VTだけに投資しているのと同じ運用ができるかどうかは、未来にならないと分かりません。

日本を含む全世界株式に投資したい場合、運用コストと人気で考えると、おすすめは楽天全世界株式かオール・カントリーの二択でしたが、VTIとVXUSにも投資する運用が好みでない場合は、SBI・V・全世界株式も選択肢にするのがいいでしょう。

楽天全米株式

楽天全米株式の現在のコストは低水準で運用も安定しており、人気も盤石で安心しておすすめできます。毎年隠れコストを削減できていることも高く評価しています。

米国株式インデックスに投資するにあたり、VTIとS&P500のどちらがいいかは好みの問題が大きいです。(投資信託で)VTIが良い場合、楽天全米株式とSBI・V・全米株式の二択となりますが、現状では楽天全米株式をおすすめします。SBI・V・全米株式は運用コストの低減化と販路拡大を頑張らないといけないですね。

楽天新興国株式

VWOにこだわりがあるなら、楽天新興国株式一択です。でもつみたてNISAでは買えないので、まずつみたてNISAの非課税枠を埋め終わってもまだ余裕資金がある場合に限った方がいいです。

楽天新興国株式の運用コストは、昔はともかく、現在は低水準です。運用も安定しています。でも三重課税問題、純資産総額の少なさを考えると、積極的におすすめできません。

VWOにこだわらないなら、スリム新興国株式の方がいいです。運用コスト、つみたてNISA適格であること、人気(純資産総額)で判断するとそうなります。

楽天米国高配当株式

楽天米国高配当株式は低コストでVYMに投資したい人にとっては良い選択肢だと言えます。が、パフォーマンスは楽天全米株式やスリム米国株式(S&P500)に負けており、僕には魅力的な投資先に見えません。

SBI・V・米国高配当株式とどちらが有利かはまだ断定できませんが、長期的にはSBI・V・米国高配当株式になる気がしています。

楽天バランス

せっかくなので楽天バランスもここで取り上げます。

楽天バランスは、意味不明な組成内容が多く見られるバランスファンドにおいて、非常に好感が持てるものです。株式部分はVTだし、債券部分を為替ヘッジ付きにしたのはいい判断だと思います

特に均等型は、セゾングローバルバランスの代わりになれるはずだったと思いますし、今でもその素質はあると思います。でも純資産総額の少なさ(不人気さ)が気になります。現在の株式重視型ぐらい売れていい商品だと思います。

楽天全世界債券(ヘッジあり)

え、これも楽天バンガードシリーズなの?となりそうですが、多分そうです。

そもそも債券ファンドは人気を獲得しにくいのですが、楽天全世界債券(ヘッジあり)は不人気です。僕は債券ファンドをインデックス投資の出口戦略の視点で評価していますが、楽天全世界債券(ヘッジあり)は不合格です。

厳しい現実も

楽天バンガードシリーズで売れているのは楽天全米株式と楽天全世界株式です。楽天バランス(株式重視型)も頑張っていますが、2大人気商品が純資産総額の93%を占めます。

そしてシリーズ全体の純資産総額は8,920億円です。

シリーズの人気を純資産総額で測るなら、スリムシリーズの圧勝です。2.9兆円もあります。

スリムシリーズではスリム米国株式(S&P500)とオール・カントリーの純資産総額が圧倒的ですが、上位3商品が全体の80%を占めます。どうしても人気には偏りが出るので、こうなるのは避けられないですね。

オール・カントリーは、楽天全世界株式が設定されていなかったら現在でも存在していなかったかも知れない商品です。(信じられないですか?まあ、そうですね。)

スリム米国株式(S&P500)の純資産総額が楽天全米株式の倍、オール・カントリーの純資産総額が楽天全世界株式の3倍もあるという事実は、この世界の競争の厳しさを表していますね。

スリムシリーズと比べると(純資産総額が)見劣りしてしまう楽天バンガードシリーズですが、この業界で成功しているシリーズであることは間違いありません。

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