インデックス投資

ポイントを考慮すると楽天証券とSBI証券のどちらが有利ですか?

超ローコスト投信を積立投資する場合、クレジットカード決済で1%のポイントが還元され、さらに還元率は下がったものの保有資産額に応じたポイントが付与される楽天証券は、その合せ技で見ると最強でした。ところが2022年3月でハッピープログラム(いわゆる投信マイレージサービス)が事実上終了となり、SBI証券との比較において楽天証券が有利なのは(この文脈だと)楽天カード決済による1%のポイント還元だけになりました。

残念ながらSBI証券+SMBCカードによる積み立てでは、還元率は0.5%です。後続するマネックス証券の還元率も1%の予定なので、ちょっと見劣りします。

ここで問題です。クレジットカード決済で1%還元されるけどマイレージがない楽天証券と、0.5%しか還元されないけどマイレージがあるSBI証券ではどちらが有利でしょうか。他の条件は無視して、単に数学的問題として考えてみました。

シミュレーション方法

現実的な比較をしたかったので、次の条件でシミュレーションしました。

  • つみたてNISAの利用を想定し、毎月33,333円をクレジットカード決済で積み立てます。
  • クレジットカード決済でもらえるポイントを再投資します。
  • SBI証券では、マイレージサービスでもらえるポイントも再投資します。ポイントが100円相当未満でも再投資できたことにします。
  • 2年目以降に再投資できるのはSBI証券だけです。楽天証券のハッピープログラムでもらえるポイントはゼロとします。
  • ポイントの再投資によって元本が増えるので、つみたてNISAの利用を想定しているものの、課税口座として税引き後評価額を比較します。
  • 基準価額は数学的に生成したものを使います。

グラフの見方

こういうシミュレーション結果はグラフで見るのが一番です。

シミュレーション結果のグラフの見方を説明した図

  • 赤のラインがSBI証券の税引き後評価額、緑のラインが楽天証券の税引き後評価額なんですが、ほとんど重なっていて緑しか見えません。
  • 黄色に塗ったのが1年目です。毎月33,333円+ポイント分を投資するので、評価額が急激に増えています。
  • 青のラインは税引き後評価額の差(%)で、-0.5%からスタートしています。(赤の矢印の位置)それはクレジットカード決済のポイント還元率の差によるものです。
  • 青のラインはSBI証券ー楽天証券で、2年目以降は楽天証券は再投資なしなのにSBI証券はマイレージポイントを再投資するので右肩上がりで推移します。
  • 青の矢印の位置で、税引き後評価額の差が0%になります。有利不利が拮抗するわけです。12年程度かかっています。
  • 比較期間は20年です。
  • 約40万円だった元本はポイントの再投資と基準価額の上昇により20年間で2.7倍に増えました。

スリム全世界株式(オール・カントリー)の場合

オール・カントリーのマイレージポイント還元率は年率0.0462%です。

期待リターン4%の場合

オール・カントリー、期待リターン4%の場合

20年後の税引き後評価額の差は3,126円でした。

期待リターン5%の場合

オール・カントリー、期待リターン5%の場合

20年後の税引き後評価額の差は3,756円でした。

期待リターン6%の場合

オール・カントリー、期待リターン6%の場合

20年後の税引き後評価額の差は4,506円でした。

スリム米国株式(S&P500)の場合

スリム米国株式(S&P500)のマイレージポイント還元率は年率0.0374%です。ポイント還元率がオール・カントリーより低いので、青のラインの傾きが小さくなりました。

なお期待リターンは強気の5から7%としました。

期待リターン5%の場合

スリム米国株式(S&P500)、期待リターン5%の場合

20年後の税引き後評価額の差は2,132円でした。

期待リターン6%の場合

スリム米国株式(S&P500)、期待リターン6%の場合

20年後の税引き後評価額の差は2,573円でした。

期待リターン7%の場合

スリム米国株式(S&P500)、期待リターン7%の場合

20年後の税引き後評価額の差は3,102円でした。

ポイント制度の違い

投資信託の保有資産額に応じて付与されるマイレージポイントは、その付与率がすごく低いです。スリムシリーズだと0.05%以下です。クレジット決済で付与される(SBI証券の)ポイントの1/10以下です。そのため、現状ではクレジットカード決済による還元率の0.5%ポイント差を相殺するのに、12年程度かかります。

クレジットカード決済によるポイント還元対象となるのは毎月5万円ですが、マイレージポイントの対象は保有資産額です。そのため投資信託の資産が多額の場合は、SBI証券の方が有利と感じるでしょう。この記事でシミュレーションしたのは、保有資産額がゼロの状態から積み立てしたらどうなるか、でした。結果は微妙で、感じ方は人によって分かれる気がします。

未来予測

おそらく高い確率で、楽天証券のクレジットカード決済によるポイント還元率にもメスが入ると思います。平たく言えば、改悪されると思います。大盤振る舞い過ぎますからね。0.5%に下がるぐらいのことは普通にあるでしょう。

また、楽天証券が一足先に終了させたマイレージサービスですが、SBI証券だってやめたいのが本音でしょうから、いつまで続くかは怪しいものです。

そういうことも踏まえた上で、条件が良いサービスは使えるうちにさっさと使ってその恩恵にあずかるのが良いです。

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