ドコモの新料金プランが発表されましたが、その内容は一般消費者の期待からするとずいぶん控え目なものでした。それは、一般消費者よりも(おそらく)内容を正しく評価できる投資家の行動からも伺えます。ドコモ、au、ソフトバンクの株価が上昇したのです。それは次のことを意味しています。
- ドコモの業績への悪影響は想定したものより小さいはず。
- ドコモの新料金プランはau、ソフトバンクの業績に影響を与えない。
我が家はドコモユーザーなので新料金プランには大いに期待していました。明らかになった内容は、値下げ幅をうまく制御したと言えるもので、多くの人の失望を誘ったのは十分理解できます。でも、ドコモは新料金プランで今まで以上に「囲い込み」を狙っているのは確かで、家族全員でドコモを利用するユーザーを優遇する傾向が強まりました。そして、我が家の場合は3割安くなります。
おことわり
僕はいわゆる「分離プラン」を支持しています。頻繁に機種変更を繰り返す人への端末代金の割引の原資が、同じ端末を長く使い続ける人の月額利用料から充当されることに長年不満でした。そのため、新料金プランによって端末購入代金が実質的に高くなることは当然であり文句を言うつもりはありません。
また、ケータイ補償サービスのような付加的な料金は、実際には払っていますが、料金の比較対象に含めるのは不適切なので(そもそも値下げ対象の通信料金ではないから)外しています。
現行料金プラン
我が家は3人家族で、3回線契約しています。回線ごとに色を変えています。
- 僕と妻のデータ使用量は1Gを超えません。大学生の子供は上限を9GBに設定しています。
- 僕は仕事でよく通話するのでカケホーダイですが、妻と子供はめったに通話しないのでシンプルプランです。
- ドコモ光を契約しています。
新料金プラン
現在の利用状況を反映させています。
- 僕と妻はギガライト、子供はギガホです。
- 6ヶ月しか効かない「ギガホ割」は除いています。
- 僕はカケホーダイ、妻と子供は音声通話オプションなしです。
- 3人とも「みんなドコモ割」で1,000円割り引かれます。
- 光セット割はギガホにしか効きません。
子供はギガホになるので9GBに抑える必要がなくなり大喜びです。使い勝手が悪くなったところはありません。それで31%、月額5,314円も安くなります。年間だと6万円以上の値下げ効果です。
絶妙に残念な新料金プラン
新料金プランでは、家族3人が全員1GB未満で通話もほぼしない場合は1,980円✕3名=5,980円+消費税で済みます。しかも「みんなドコモ割」による1,000円割引は永年です。
ところがその場合、ドコモ光を契約していても「ドコモ光セット割」は適用されません。ギガライトの1GB未満は対象外なのです。
引用:ドコモ
絶妙に残念な料金設計です。当然、イヤというほど多くのパターンを検討し、値下げによるお得感と業績への影響を熟慮した上で決めたはずです。ドコモがこの程度の値下げで抑えたのは、現在の3大キャリアによる市場独占状態を考えるとやむを得ないでしょう。それが資本主義経済です。
新料金プランに移行します
子供の端末は月々サポート2,337円が12回残っていますが、それを無くしても新料金プランの方が安いので6月から移行します。
こちらで5月21日までに事前エントリーし、6月30日までに新料金プランを申し込むと500dポイントがもらえます。
引用:ドコモ
期間・用途限定ポイントなのでこれまた微妙ですが、もらえないよりはいいので利用します。
2019年5月24日追記
22日にネットでプラン変更しようとしたらエラーになって変更できませんでした。それでやむなく実店舗に予約を入れた上で24日に変更してきました。予定通り変更できました。
ひとつ疑問だった、U25応援割が新料金プランでどうなるのか質問したところ、どこかに電話で問い合わせてから「廃止されました」との回答でした。残念でした。