新興国株式

【残念】たわら新興国株式はさらに高コストになりました

新興国株式インデックスファンドで人気が高いのは、MSCIエマージング・マーケットをベンチマークにした商品です。代表格はスリム新興国株式ですが、実は純資産総額で見るとeMAXIS新興国株式の方が多いです。ちょっと不思議な感じがしますね。

MSCIエマージング・マーケットに投資する場合、トータルコストと運用実績から、スリム新興国株式一択となります。ニッセイ新興国株式とたわら新興国株式は高コストなのでやめた方がいいです。そして、たわら新興国株式の第4期運用報告書によると、隠れコストが上昇してさらに高コストになっていることが分かりました。

トータルコスト比較

次はスリム新興国株式、ニッセイ新興国株式、たわら新興国株式のトータルコスト比較です。

スリム新興国株式、ニッセイ新興国株式、たわら新興国株式のトータルコスト比較表

信託報酬はスリム新興国株式とニッセイ新興国株式が同じ、たわら新興国株式は約1.8倍と高いです。問題は隠れコストです。新興国株式は高くなりがちですが、ニッセイ新興国株式とたわら新興国株式のそれは、スリム新興国株式の2.5倍以上もします。(なお決算期間が違うので同じ土俵で比較できないことに注意が必要です。)

次は隠れコストの明細です。高いものを赤字にしています。

スリム新興国株式、ニッセイ新興国株式、たわら新興国株式の隠れコストの明細表

ニッセイ新興国株式は保管費用が異様に高いです。たわら新興国株式は、売買委託手数料と有価証券取引税の高さが目立ちます。

たわら新興国株式のトータルコストの推移

次はたわら新興国株式のトータルコストの推移です。

たわら新興国株式のトータルコスト一覧表

第4期は隠れコストが跳ね上がっています。次は隠れコストの明細です。

たわら新興国株式の隠れコストの明細一覧

第4期は売買委託手数料と有価証券取引税の高さが目立ちます。どうしてそうなったのでしょうか。

売買委託手数料と有価証券取引税が増えた理由

良く言われるのは、純資産総額に占める割合が高い金額の売り注文が発生した場合に、売買委託手数料と有価証券取引税の負担が増える、というものです。でも、たわら新興国株式の第4期決算期間でそれが起きたのかどうかは分かりません。

次はたわら新興国株式の設定来の総口数の推移です。第4期決算期間を黄色に塗ってあります。

たわら新興国株式の設定来の総口数の推移グラフ

赤の矢印の位置がくぼんでいます。次は営業日ごとの資金流出入額の推移です。第4期決算期間以降を抽出しています。

営業日ごとの資金流出入額の推移グラフ

確かに、赤の矢印の位置で大きく売られています。でもそれが、売買委託手数料と有価証券取引税がかさんだ理由かどうかは分かりません。

スリム新興国株式とニッセイ新興国株式のリターン比較

次はスリム新興国株式とニッセイ新興国株式のリターン比較です。2019年年初から2020年4月10日までです。

スリム新興国株式とニッセイ新興国株式のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム新興国株式ーニッセイ新興国株式です。おおむねスリム新興国株式の方がリターンが高いことが分かります。それは、スリム新興国株式の方が低コストだからです。

なお、ニッセイ新興国株式の第1期決算期間は超高コストで悲惨でした。

スリム新興国株式とたわら新興国株式のリターン比較

次はスリム新興国株式とたわら新興国株式のリターン比較です。

スリム新興国株式とたわら新興国株式のリターン比較グラフ

株価暴落開始後、青のラインが跳ね上がっています。これはたわら新興国株式が盛大に下方乖離を起こしたものです。

それを無視しても、スリム新興国株式の方が低コストであることが分かります。

運用報告書にある隠れコストの数値はあてにならないことが多いですが、この記事のリターン比較結果は納得できるものでした。

人気はスリム新興国株式の圧勝

次は設定来の総口数の推移です。純資産総額はスリム新興国株式が232億円、たわら新興国株式が56.5億円、ニッセイ新興国株式が13.8億円です。

設定来の総口数の推移グラフ

ラインの傾きが現在と未来を語っています。勝負あったと言っていいでしょう。

まとめ:MSCIエマージング・マーケットに投資するならスリム新興国株式一択

信仰的な理由でもあれば別ですが、MSCIエマージング・マーケットに投資するのに、スリム新興国株式ではなくてニッセイ新興国株式やたわら新興国株式を選択する経済的合理性はありません。ベンチマークが同じなら、追うリスクも同じです。でも運用コストは違い、それは確実にリターンを劣化させます。

また、純資産総額の多さは売却組によるコストの発生を薄めてくれる効果も期待できます。インデックスファンドの場合、純資産総額は多い方が良いのです。(アクティブファンドはそうでもありません。)

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