先進国株式

スリム先進国株式はSOMPO123 先進国株式に対抗値下げしないはず

SOMPO123 先進国株式はアクティブファンドながら、税抜き信託報酬は0.07%と驚異的な安さです。ではスリム先進国株式は対抗値下げするでしょうか。僕はしないと考えています。

どうしてでしょうか。

SOMPO123 先進国株式

2021年12月21日に税抜き信託報酬0.07%で設定されました。運用会社はSOMPOアセットマネジメントです。

  • 日本を除く先進国の株式に投資するアクティブファンドです。目論見書にはベンチマーク、参考指数ともに記載がありません。
  • 約123銘柄に投資するとありますが、この銘柄数は変わることもあるようです。

組成内容の印象は良いのですが、投資対象銘柄数が123程度と少ないところが気になります。でも日本を除く先進国+新興国に投資するアクティブファンドである、ひふみワールドの投資対象銘柄数は185程度です。123銘柄で十分という自信があるのでしょう。

なお、信託報酬は激安ですが、往々にしてトータルコストはびっくりするほど高くなることがあります。よほどの理由がない限り、運用実績(パフォーマンス)が分かり、第一期運用報告書が公開されてトータルコストが明らかになるまでは、様子見するのがいいでしょう。

スリム先進国株式

スリム先進国株式はこれまで信託報酬を7回引き下げています。すべて同率への対抗値下げです。次はその履歴をまとめた表です。

スリム先進国株式の信託報酬引き下げ競争履歴表

現在、スリム先進国株式とニッセイ外国株式が、税抜き信託報酬0.0930%で、先進国株式インデックスファンドで最安です。たわら先進国株式はそれよりわずかに高く0.0999%です。

なおスリム先進国株式は、厳密には受益者還元型信託報酬制度を採用しているので、現在の純資産総額だと0.0907%程度となります。

スリムシリーズの戦略

スリムシリーズの最大の特長は「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をうたい文句にしていることです。あくまで目標であって、必ずそうすると約束されているわけではありませんが、これまでの姿勢が評価された結果が高い人気に繋がっているはずです。

でも他社対抗で同率水準に引き下げることしかせず、単独で最安にしたことは一度もありません。そのことを批判する人もいますが、この戦略が成功していることは明らかです。(やったもん勝ちです。)

対抗する商品の幅は広い

対抗する商品の信託報酬と同率に引き下げることしかしないものの、対抗値下げする商品の幅は広いです。普通に考えれば、ベンチマークが同じ商品に限定したいところでしょうが、ベンチマークは無視して三菱UFJ国際投信の判断で決めています。

実例をあげます。

  • EXE-iつみたて先進国株式(現在のSBI先進国株式)とスリム先進国株式
  • EXE-i つみたて新興国株式(現在のSBI新興国株式)とスリム新興国株式
  • SBI全世界株式とスリム全世界株式(オール・カントリー)
  • Smart-i 8資産バランス(これは8資産均等型ではない)とスリムバランス(8資産均等型)

また、現物株運用に限定せず、ETF運用の商品も対象にしています。が、アクティブファンドへの言及はありません。

野村スリーゼロ先進国株式投信には対抗せず

スリム先進国株式は、野村スリーゼロ先進国株式投信の10年間信託報酬がゼロには(当然のことながら)対抗しませんでした。そのことで揚げ足を取ってた人もいたようですが、アホらしくて相手する気になれません。

SOMPO123 先進国株式に対抗しないと考える理由

僕はスリム先進国株式はSOMPO123 先進国株式に対抗値下げしないと考えています。

信託報酬が低すぎる

スリム先進国株式の税抜き信託報酬を0.07%にできるのか(それで持続的な運用ができるのか)どうかは、分かりません。でも現在の0.0930%からほぼ25%安くするのは、たとえできるとしてもやりたくないでしょう。

ニッセイ外国株式もたわら先進国株式も対抗しないはず

ニッセイ外国株式も対抗値下げはしないでしょう。たわら先進国株式はニッセイ外国株式とスリム先進国株式にすら対抗していないので、するわけないでしょう。スリム先進国株式が信託報酬を引き下げたい思惑があり、SOMPO123 先進国株式への対抗をその理由に使うということも考えられません。

次はスリム先進国株式、ニッセイ外国株式、たわら先進国株式の資金流出入額の累計の推移です。

スリム先進国株式、ニッセイ外国株式、たわら先進国株式の資金流出入額の累計の推移グラフ

赤のラインがスリム先進国株式、緑のラインがニッセイ外国株式、青のラインがたわら先進国株式です。ニッセイ外国株式は現在でもキング・オブ・MSCIコクサイで、純資産総額は3,690億円とスリム先進国株式の2,933億円よりも多いです。が、現在の資金流入額はスリム先進国株式の方がわずかに多く、このまま時間が経過すれば、いずれニッセイ外国株式を追い越せそうです。

よってわざわざ(SOMPO123 先進国株式に対抗することで)信託報酬を引き下げる気にはなれないと思うのです。

実はもう戦い方は変わっている

ほとんど話題になりませんが、スリム国内株式(日経平均)はPayPay投信日経225に対抗値下げしていません。PayPay投信日経225の税抜き信託報酬は、スリム国内株式(日経平均)より0.01%ポイント安いです。もうみんな忘れてしまうぐらい時間が経過してもそのままなので、スリム国内株式(日経平均)はPayPay投信日経225に対抗値下げするつもりがないのだと思われます。

これは、スリムシリーズ最大の特徴であったあのうたい文句「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」の意味が変わってきていることを暗示しているように思うのです。従来は単に信託報酬を指していましたが、現在はトータルコストなのではないかと。

だとすると、信託報酬は安いけどトータルコストの分からないSOMPO123 先進国株式は様子見していますで筋が通ります。それは許せない?そうかも知れませんね。

対抗しなくても人気に悪影響はない

一部のアンチを除いて、対抗しなくても不満は出ないと思われます。一般の受益者から不満が出るとは考えにくいので、対応しなくても人気に悪影響はないでしょう。

次に引き金を引くのは誰

先進国株式インデックスの信託報酬は、もう2年近く動きがありません。でもいずれ誰かが次の引き金を引く日が来るでしょう。引き下げ幅は小さくとも、何かの意図を持ってニッセイ外国株式、スリム先進国株式の2強に挑んで来ると思います。

現在は米国株式と全世界株式の人気が突出していますが、先進国株式が再評価されることもあるでしょう。手堅い資金流入が期待できるので、その大きなパイを狙って低信託報酬で攻めてくる商品が出てきても不思議ではありません。その時が、スリム先進国株式にとっての正念場ですね。

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