新興国株式

ステートストリート新興国株式の運用コストと評価

ステートストリート新興国株式の信託報酬は、設定当時最安水準で一瞬話題になったものの、ラップ口座専用だと分かって大いにがっかりさせられた、らしいです。ラップ口座専用商品として設定されても、後日一般販売されることもありますが、ステートストリート新興国株式は現在もラップ口座専用のままです。

ステートストリート新興国株式

2016年5月9日に税抜き信託報酬0.29%で設定されました。以来、信託報酬は引き下げられていません。

税抜き0.29%は当時の最安水準でしたが、楽天証券のラップ口座用で、一般販売用ではありませんでした。現在でも一般販売されていません。

ノーロードですが、解約時信託財産留保額0.15%が設定されています。

ステートストリート新興国株式は楽天証券のラップ口座専用のため、つみたてNISA適格ではありません。

楽天証券のラップ口座

サービス名を「楽ラップ」と言います。一度は耳にしたことがあるかも知れません。

ラップサービスは、一人ひとりの資産運用に対する考え方に沿った運用方針に基づいて、銘柄選びや売買・管理をすべて任せる「投資一任契約」を結ぶサービスです。
これまでは富裕層向けのサービスとして利用されていましたが、 楽ラップでは、対面での運用方針の確認といったプロセスをロボアドバイザーが担っており、より手軽に低コストで資産運用を始めることができます。

引用:楽ラップ

投資信託は目論見書にある運用方針を信じて資産運用を託します。その対価として信託報酬と隠れコストを負担します。投資一任契約は、投資信託を組み合わせた運用を任せるわけですが、その分余計にコストを支払います。投資信託のコスト+おまかせで資産運用するコストが必要になるわけです。

たとえ百歩譲るとしても、自分に向いていそうな投資信託を探して買う方が絶対いいです。毎年の投資可能予算が40万円程度なら、つみたてNISAで信託報酬が0.5%未満のものを選択するだけでいいです。間違ってもラップサービスには近付かないことです。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム新興国株式と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストは標準的な水準です。

リターン比較

スリム新興国株式とのリターン比較

次はスリム新興国株式の税抜き信託報酬が0.189%なった2018年7月25日から2021年1月8日までの、ステートストリート新興国株式とのリターン比較です。

スリム新興国株式とステートストリート新興国株式のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム新興国株式ーステートストリート新興国株式です。コロナショックによる株価暴落前は期待通り、暴落後はスリム新興国株式のパフォーマンスが期待より低いです。これは、他の商品との比較でも見られる現象です。

売れていません

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は13.18億円です。少ないですが、楽ラップ専用商品であることを考えると、逆にそんなに受益者がいるのかと思ってしまいます。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

評価:縁のない商品です

楽ラップには近付かない方がいいと思います。複数の投資信託を混ぜて運用された時点で、本当にわけがわからないアクティブファンドに投資している状態になります。参考指数も何もないので、パフォーマンス比較もできません。

低コストで良質なインデックスファンドの中から、自分の好み、リスク許容度、期待リターンに照らして選択するのがいいです。その観点では、ステートストリート新興国株式は縁のない商品です。忘れてください。

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