米国株式

ステートストリート米国株式の運用コストと評価

ステートストリート米国株式は、まだ米国株式インデックスが不人気だった頃に設定されました。が、やる気のない信託報酬だったこともあり、人気を獲得することはできませんでした。同じ日に設定された楽天全米株式と対照的です。

更新情報

参照しているデータを最新版に更新しています。

ステートストリート米国株式

2017年9月29日に税抜き信託報酬0.45%で設定されました。その1ヶ月前にiFree S&P500が税抜き信託報酬0.225%で設定されていたので、やる気が感じられませんでした。以来、信託報酬は引き下げられていません。

同じ日に設定された楽天全米株式、楽天全世界株式が税抜き信託報酬0.12%+ETFの経費率という当時驚異的な低コストを実現したのと対象的でした。

また、2017年後半に設定されたにも関わらず、購入時手数料税抜き2.0%が設定されています。コストの感覚がズレています。

ステートストリートはSPY(S&P500種指数に連動するETF)を運用しているので、SPYを買うだけのインデックスファンドでも不思議はないのですが、現物株運用です。SPYは買っていません。

ステートストリート米国株式はつみたてNISA適格です。なお、解約時信託財産留保額額0.1%が設定されています。

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム米国株式(S&P500)と比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストは標準的な水準より少し高めです。(スリム米国株式は非常に安いです。)次は隠れコストの明細です。

隠れコストの明細表

保管費用が高めです。

信託報酬が支配的ですが、トータルコストは0.578%と高いです。いまどきS&P500インデックスにそんなコストを負担する価値はないです。

VOOトータルリターンとのリターン比較

次はVOOトータルリターンとの比較です。ステートストリート米国株式の設定直後を避けた、2017年10月10日から2021年7月30日までです。

VOOトータルリターンとステートストリート米国株式のリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、VOOトータルリターンーステートストリート米国株式です。ステートストリート米国株式はVOOを売買しているわけではありませんが、青のラインの傾きからステートストリート米国株式の運用コストの大きさが(相対的にですが)分かります。

次はVOOトータルリターンの運用コストを年率0.46%ポイント増量したものとの比較です。

VOOトータルリターンの運用コストを年率0.46%ポイント増量したものとの比較グラフ

この、VOOトータルリターンとの比較から、現実の運用コストは運用報告書から計算したものより低いと思われます。どうしてそうなっているのかは分かりません。

スリム米国株式(S&P500)とのリターン比較

次はスリム米国株式の運用が安定した、2018年11月12日から、2021年8月13日までのスリム米国株式とのリターン比較です。

スリム米国株式(S&P500)とステートストリート米国株式のリターン比較グラフ

青のラインはスリム米国株式ーステートストリート米国株式です。株価暴落時に凹んでいますが、それを除くとほぼきれいな右肩上がりの直線です。

次はスリム米国株式(S&P500)の運用コストを年率0.29%ポイント増量したものとの比較です。

スリム米国株式(S&P500)の運用コストを年率0.29%ポイント増量したものとの比較グラフ

青のラインはフラットに近くなりました。このことから、スリム米国株式(S&P500)とステートストリート米国株式のトータルコスト差は0.29%ポイント程度あると推測できます。(大きいですが、運用報告書から計算したトータルコスト差とは一致しません。)

まだ買われています

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は114億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

明らかにより低コストな商品が複数あるにも関わらず、まだ買われていることに僕は驚きます。ステートストリート米国株式が買えるのは、5大ネット証券とSMBC日興証券、三井住友信託銀行だけです。5大ネット証券でわざわざこの商品を選択するとは思えないので、残りの2社の販売力が働いているのかも知れません。

評価:よりローコストな選択肢の方が良いです

スリム米国株式、SBI・V・S&P500の方がトータルコストが安く、人気(純資産総額)に圧倒的な差があることから、ステートストリート米国株式を選択するのは経済的合理性がありません。

ステートストリート米国株式は楽天全米株式と同じ日に設定されましたが、コスト戦略の違いにより全く話題になりませんでした。その人気の圧倒的な差は当然の結果と言えるでしょう。

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