インデックス投資

たわら国内リートの運用コストと評価

たわら国内リートは最安水準の信託報酬で設定されましたが、信託報酬の引き下げに積極的ではなく、ニッセイJリートと共に信託報酬0.17%(現在の最安水準)には追随していません。どちらも、かつては、ローコストリーダー的存在でしたが、それを継続するのは難しいようです。

その結果は、売れ行きに表れています。

たわら国内リート

ニッセイJリートは国内リートインデックスの税抜き信託報酬を0.335%で設定することで、国内リートの低コスト化に貢献しました。それから2年半遅れた2015年12月18日に、たわら国内リートが税抜き信託報酬0.30%で設定されました。当時の最安水準でした。その後、1回引き下げられています。

次はたわら国内リートの信託報酬引き下げ履歴です。

たわら国内リートの信託報酬引き下げ履歴表

その後最安水準は0.17%に下がりましたが、ニッセイJリートと同様に、たわら国内リートは追随しませんでした。

ベンチマークは東証REIT指数です。購入時手数料、解約時信託財産留保額ともにゼロです。

国内リートインデックスは株式に投資しないため、つみたてNISA適格要件を満たせません。そのため、たわら国内リートはつみたてNISA適格ではありません。

またiDeCoナビによると、次の金融機関のiDeCo口座で扱われています。

  • 松井証券
  • イオン銀行
  • ソニー銀行
  • 第一生命保険
  • みずほ銀行
  • JAバンク

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。スリム国内リートと比較しています。

運用報告書から計算したトータルコスト表

国内リートインデックスの隠れコストは、一般的に極少です。たわら国内リートの隠れコストは標準的な水準です。一方、スリム国内リートは期待値より高いです。

リターン比較

いろんなファンドのリターン比較をしてきましたが、国内リートインデックスのリターン比較結果は「おかしい」です。運用報告書から計算したトータルコストと、現実の基準価額データが符合しないことが多いです。

スリム国内リートとの比較

次はスリム国内リートの設定直後を避けた、2019年11月15日から2021年2月19日までの、たわら国内リートとの比較です。

たわら国内リートとスリム国内リートのリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム国内リートーたわら国内リートです。傾向としては右肩上がりで、スリム国内リートの方が低コストであることを示しています。

eMAXIS国内リートとの比較

次はたわら国内リートの設定直後を避けた、2016年1月4日から2021年2月19日までの、eMAXIS国内リートとの比較です。

たわら国内リートとeMAXIS国内リートのリターン比較グラフ

青のラインはeMAXIS国内リートーたわら国内リートです。そうです、時期にもよりますが、eMAXIS国内リートの方がリターンが高いです。

Funds-i J-REITとの比較

次は2016年1月4日から2021年2月19日までの、Funds-i J-REITとの比較です。右軸のスケールを変更しています。

青のラインはFunds-i J-REITーたわら国内リートです。そうです、時期にもよりますが、Funds-i J-REITの方がリターンが高いです。

ニッセイJリートとの比較

次は2016年1月4日から2021年2月19日までの、ニッセイJリートとの比較です。

たわら国内リートとニッセイJリートのリターン比較グラフ

青のラインはたわら国内リートーニッセイJリートです。コロナショックによる株価暴落時の大きな段差は、ニッセイJリートの要因によるものです。時期にもよりますが、たわら国内リートの方がリターンが高いです。

リターン差が広がった2019年以降、税抜き信託報酬は0.25%で並んでいます。やはり国内リートはおかしいです。

売れ行きは

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は100億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

2019年10月以降は頭打ちの傾向です。基準価額の上昇が止まった頃と一致しています。

次はニッセイJリートとスリム国内リートもプロットしたものです。

ニッセイJリートとスリム国内リートもプロットしたグラフ

緑のラインがニッセイJリート、青のラインがスリム国内リートです。

受益者の心理は想像するしかありませんが、税抜き信託報酬0.17%のスリム国内リートの方がより多く選択されているのは、自然なことだと思います。

評価:おすすめしません

次の理由から、スリム国内リートの方が良いです。(あくまで僕の考えです。)

  • 信託報酬はスリム国内リートの方が安い。
  • たわら国内リートはもう、信託報酬を引き下げる気がないと思われる。

スリムシリーズが嫌いなら、Smart-i JリートかFunds-i J-REITがいいと思います。

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