節約

我が家がENEOS都市ガス+楽天でんきに変更した結果

電力自由化が始まった時、東京電力のあまりのやる気のなさに失望した僕は、やる気まんまんな東京ガスに乗り換えました。2016年2月のことです。乗り換え後に通年(1月から12月)の実績を比較して、乗り換えて正解だったと判断しています。

2020年10月26日から、新サービス「楽天ガス」が始まりました。それで電気とガスをまとめて楽天に乗り換えたらどれだけお得なのか調べました。その結果、我が家は東京ガス+楽天でんきの組み合わせがベストであることが分かりました。が、その後ENEOS都市ガスの方が確実に得するはずと分かり、ENEOS都市ガス+楽天でんきに、ガスも電気も切り替えました。

それから1年ちょっと経過したので、期待通りのコスト削減効果が得られたか確認しました。

更新情報

楽天でんきから東京電力の従来型プランに戻しました。

出典

  • 東京ガスおよび楽天の電気料金、ガス料金に関する図表は各社のWebページからの引用です。(東京ガス楽天でんき楽天ガス
  • ENEOSガスについてはこちらからの引用です。
  • 直近2年間の電気とガスの使用実績を東京ガスのアカウントからダウンロードして使用しています。
  • 楽天でんきと楽天ガスの料金は、Webにある情報をもとに単純計算した結果です。

東京ガスの電気 vs 楽天でんき

電気料金体系

東京ガスの電気料金の計算方法は複雑です。契約電流に応じた基本料金+電力使用量で3段階に分かれた従量制です。

東京ガスの電気料金の計算方法

さらに明細票には次の項目があります。

  • 燃料費調整額
  • セット割引額等
  • 再エネ促進賦課金

一方、楽天でんきの電気料金の計算方法は単純明快です。

楽天でんきの電気料金の計算方法

基本料金なし、従量料金はフラット(使用量に関係ない一律)です。

次は東京ガスの電気料金の実績と、楽天でんきの場合の電気料金(計算値)の比較です。ポイントは考慮していません。

東京ガスの電気料金の実績と、楽天でんきの場合の電気料金(計算値)の比較表

差額は楽天でんきー東京ガスです。最後の行を除いて、楽天でんきの方が安いです。この期間の電気料金の総額は、楽天でんきだと5.3%安くなる計算です。

最後の行だけ東京ガスの方が安いのは、猛暑でエアコンを前例がないほど使用したためですね。猫様のためにリビングのエアコンを終日運転した日が結構ありましたし。でも年間で見れば、楽天でんきに乗り換えた方が得です。

ポイント制度

東京ガスの契約は「ずっとも電気1」ですが、その場合、毎月の電気料金1,000円ごとに15ポイント付与されます。パッチョポイントですが、我が家では500ポイント単位で楽天スーパーポイントに変換しています。

楽天でんきでは、楽天でんきのみの契約の場合、毎月の電気料金200円ごとに1ポイント付与されます。

前記期間の実績と予測値から計算したポイントはこうなりました。(2年間の合計です。)

  • パッチョポイント:4,268
  • 楽天スーパーポイント:1,338

厳密には、パッチョポイントは楽天スーパーポイントと等価ではないですが、あえて等価としても、楽天でんきに乗り換えた方が4.3%安くなる計算です。

東京ガスのガス vs 楽天ガス

ガス料金体系

楽天ガスの料金体系は東京ガスと同じに見えます。次は楽天ガスの東京地区の料金表です。

楽天ガスの東京地区の料金体系表

次は東京ガスの東京地区の一般料金です。

東京ガスの東京地区の一般料金表

楽天ガスは上記料金表のままで、他に割引制度がありません。一方、東京ガスの割引制度は複雑です。我が家の場合、床暖房に加えて浴室乾燥機がガス仕様であるため、暖らんぷらん+バス暖割が適用されます。

バス暖割は通年で3%割引(割引上限額2,619円)です。

バス暖割

暖らんぷらんはガス温水床暖房を備えた家庭でのみ利用可能で、冬季(12月から4月検針分)の割引率が9%とあります。

暖らんぷらん+バス暖割

次は東京ガスのガス料金の実績と、楽天ガス場合のガス料金(計算値)の比較です。ポイントは考慮していません。

差額は楽天ガスー東京ガスです。東京ガスの方が安いです。特に我が家は床暖房で快適な冬を過ごしているため、冬季のガス使用量が多いです。そのため、そういう設備に関する割引がない楽天ガスは不利です。

この期間のガス料金の総額は、楽天ガスだと10.4%高くなる計算です。よって我が家は楽天ガスは選択できません。

この東京ガスの割引サービス利用者向けに、楽天ガスに乗り換えるとガス料金が高くなると警告しています。(乗り換え申し込み画面に出てきます。)

楽天ガスに乗り換えるとガス料金が高くなる警告

ポイント制度

楽天ガスは楽天でんき利用者しか申し込みできません。楽天ガスのみの利用は不可です。楽天でんきと楽天ガスの両方を利用すると、楽天でんきと楽天ガスのそれぞれの利用料金100円ごとに1ポイント付与されるようになります。

東京ガスのポイント制度はショボいです。「ずっともガス」契約者は毎月のガス料金1,000円ごとに5ポイント付与されます。我が家は暖らんぷらんですが、それだと「ずっともガス」ではなく一般契約になり、ポイント対象外です。そうなんです、ガスをガバガバ燃やしているにも関わらず、パッチョポイントがもらえないのです。まあ代わりに割引率が高いということなんでしょう。(営業が下手だと思います。)

もちろん、楽天ガスはポイントを考慮しても論外で、我が家は東京ガス一択です。

ENEOS都市ガス

コメント欄でENEOS都市ガスについて教えていただきました。次はENEOS都市ガスの、床暖房設備を保有している場合の料金体系です。

ENEOS都市ガスの、床暖房設備を保有している場合の料金体系

基本料金、従量料金、原料費調整額は東京ガスと同じです。その上で、7%の割引が適用されます。この料金体系(計算方法)については(疑問点があったので)ENEOSに電話で確認しました。我が家は東京ガスで言うところの「バス暖割」ですが、その場合はENEOS都市ガスに切り替えると4%お得という触れ込みです。

バス暖割の場合の見積もり

それは東京ガスのバス暖割は、暖らんぷらんからさらに3%の割引が適用されるからです。

バス暖割

と言うことは、料金の計算式上ENEOS都市ガスの方が東京ガスより4%安くならないとおかしいです。直近の12ヶ月間のガス料金は12万円程度だったので、4%だと4,800にもなります。また、東京ガスの暖らんぷらんはパッチョポイントは付与されませんが、ENEOS都市ガスなら200円ごとに1Tポイントが付与されます。

結論:楽天でんきに申し込みました+ENEOS都市ガスに申し込みました

我が家の場合、電気料金はポイント考慮後で4.3%安くなる計算(直近2年間の実績)なので、楽天でんきに申し込みました。

楽天でんきがサービスを開始したのは2018年11月でした。乗り換えた方が得という判断は、もっと早くにできていたはずです。ダメですね。いつも、新制度の登場、より有利なサービスの開始を逃さないように、ほったらかしにしてはいけないと言っているのに。

ガスはENEOS都市ガスに切り替えることにしました。こちら経由のキャンペーンで、2,000Tポイントが付与されます。

ENEOS都市ガスの切り替えキャンペーン

引用:Tサイト

5月末なのでかなり先ですね。(6月下旬になっても付与されていなかったので問い合わせたところ、7月中旬にやっと付与されました。確認は必要ですね。)

ENEOS都市ガスが一般向けにサービスを開始のは2019年2月でした。もっと早くそのことに気付いて検討すべきでしたね。ダメダメです。以下同文。

2020年12月18日追記

ガスは12月初旬にENEOS都市ガスに切り替わりました。封書で通知が届きました。

電気は手続き上のミスがあり(僕の問題と楽天でんきの両方)1月初旬に切り替わります。

で、現在次のキャンペーン中です。

引用:キャンペーンサイト

ざっくり言うと、セブンイレブンで楽天バリアブルカードに1万円チャージすると、11,000円分の期間限定のポイントがもらえるというものです。期間限定のポイントは(投資信託が買えないとか制約が大きいので)うれしくないのですが、楽天でんきの支払いに充当できるので、利用することにしました。

  • 期間限定ポイントと通常ポイントを両方お持ちの場合、期間限定ポイントが優先されます。
  • 利用料確定時に有効期限の近い期間限定ポイントから優先されます。
  • 指定のポイント数よりもお支払い金額が多い場合は、ポイント利用分差引後の金額をクレジットカードでお支払いいただきます。

出典:Rakuten Energy

楽天のサービスには自由度が高いものが多いですね。

また、楽天バリアブルカードのチャージにはnanacoが使えるので都合が良いです。(チャージできるのは現金かnanacoのみです。)

ENEOS都市ガス+楽天でんきに変更した結果

変更前と変更後の12ヶ月の実績を比較しました。

ENEOS都市ガス

変更前、東京ガスの利用実績です。

東京ガスの利用実績表

変更後、ENEOS都市ガスの利用実績です。

ENEOS都市ガスの利用実績表

ENEOS都市ガスに変更することで4%安くなるのが期待値でした。結果は(立法メールあたりの単価で)11.2%安くなりました。1年間のズレがあるのでそのまま比較できませんが、期待通りの料金体系なのでしょう。

楽天でんき

変更前、東京ガスの電気の利用実績です。

東京ガスの電気の利用実績表

変更後、楽天でんきの利用実績です。

楽天でんきの利用実績表

5%程度安くなるのが期待値でしたが、kWhあたりの単価は変わりませんでした。月ごとの単価を見ました。

毎月の単価を追加した表

単価は26.5円なんですが(明細で確認しています)、燃料調整額の値上がりにより実際の単価が上昇しています。

  • 右端の列が26.5円より安い月は調整額により割引
  • 右端の列が26.5円より高い月は調整額により割増

おそらく料金体系上、東京ガスから楽天でんきに変更したことにより、期待通りのコスト削減効果は得られているはずです。

楽天でんきから東京電力の従量電灯Bプランに変更

楽天でんきの料金体系がJPEX連動(いわゆる市場連動型)に切り替わると案内されました。

新電力はほぼ燃料価格調整費に上限がなくなり(現在まだ継続中のところもきっと危ない)、燃料価格が高騰する現状だと従前の大手電力会社の(燃料価格調整費に上限があるプランの)方が有利です。楽天でんきも、2022年11月からは他の新電力と同じで意味がなくなったということです。

そこで東京電力の従量電灯Bプランに変更する(最初のに戻す)手続きをしました。これ、ネットではできなくて電話する必要がありました。めんどくさいですね。フリーダイヤルはいつつながるか分からないので、そうではな固定電話にかけ、20分ぐらい待って担当者と会話できました。楽天モバイル契約者で良かったです。

9月21日に申し込んで、最短で10月中旬の変更でした。会話では現在の契約会社に連絡するようにと言われましたが、楽天でんきのサイトには連絡不要になっていました。

が、東京電力の場合は楽天でんきに連絡が必要で、手続きをやり直すハメになってしまいました。

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