国内株式

東京海上日経225インデックスの運用コストと評価

代表的な指数に連動するローコストインデックスファンドは競争が激しく、信託報酬がちょっと安いぐらいでは期待通りに売れません。東京海上日経225インデックスのコストは最安水準ではないものの、iDeCo口座で顧客を確保することで、一定の資金流入を得ています。

これも戦い方のひとつです。そして、これは受益者にとっても悪い話ではありません。

東京海上日経225インデックス

スリムシリーズが登場する半年前、2016年10月27日に税抜き信託報酬0.225%で設定されました。当時の最安水準はiFree日経225の0.19%でしたので、最安水準には届かないものの、十分低廉な設定だったと言えます。以来、信託報酬は引き下げられていません。

東京海上日経225インデックスはノーロードで、解約時信託財産留保額はありません。

東京海上日経225インデックスは、つみたてNISAが始まった2018年より前に設定されていたものの、つみたてNISA適格になったのは2020年11月でした。

またiDeCoナビによると、次の金融機関のiDeCo口座で扱われています。

  • 東京海上日動火災保険
  • 静岡銀行
  • 大分銀行
  • 宮崎銀行
  • 鹿児島銀行

運用コスト

次は運用報告書から計算した運用コスト(トータルコスト)です。

運用報告書から計算したトータルコスト表

隠れコストが標準的な水準の6倍程度もします。売買委託手数料(先物)がかさんでいるためです。先物比率は8%程度なので、ギリギリ現物株運用と言える範囲ですが、もう少し抑えて欲しいですね。

リターン比較

スリム国内株式(日経平均)との比較

次はスリム国内株式(日経平均)の税抜き信託報酬が0.140%に引き下げられた2019年5月14日から2021年5月28日までの、東京海上日経225インデックスとの比較です。

スリム国内株式(日経平均)と東京海上日経225インデックスのリターン比較グラフ

青のラインはリターン差で、スリム国内株式(日経平均)ー東京海上日経225インデックスです。スリム国内株式(日経平均)の方が低コストなので、右肩上がりの直線です。

iFree日経225との比較

次は東京海上日経225インデックスの設定直後を避けた、2016年11月15日から2021年5月28日までの、iFree日経225との比較です。

iFree日経225と東京海上日経225インデックスのリターン比較グラフ

青のラインはiFree日経225ー東京海上日経225インデックスです。iFree日経225は税抜き信託報酬0.19%で設定された後、積極的に何度も引き下げを行い、現在は0.14%です。青のラインはこれら2商品の間に馬鹿にできない大きなリターン差が生まれていることを示しています。

主にiDeCoで買われています

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は54億円です。

設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

短期売買のおもちゃにされることもなく、一定ペースの資金流入が続いています。

次は直近1年間の、営業日ごとの資金流出入額の推移です。

直近1年間の営業日ごとの資金流出入額の推移グラフ

大きなトゲの位置は、iDeCoの約定日です。つまり、主にiDeCoで買われているということです。なるほど、そういうことなんですね。東京海上日経225インデックスのコストは最安水準ではないのの、iDeCoで買う商品としては決して悪くありません。

次はスリム国内株式(日経平均)もプロットしたものです。

スリム国内株式(日経平均)もプロットしたグラフ

緑のラインがスリム国内株式(日経平均)です。スリム国内株式(日経平均)の方が良く売れていますが、短期売買する受益者が一定数いることが分かります。

評価:iDeCoで買うなら悪くない選択肢です

iDeCoを資産形成の手段として利用する場合に、誰もがネット証券で口座開設するわけではありません。そしてiDeCoではまだまだ10年前の世代の高コスト商品が普通に扱われています。その観点では、東京海上日経225インデックスを(それが扱われているiDeCo口座で)買うのは悪くない選択肢と言えます。

ネット証券で普通に買うのなら、よりローコストな選択肢の方がいいです。

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