NISA

【実録】子供が20歳になるとジュニアNISA口座にある資金はどうなるのか

僕の子供は過去2年間、ジュニアNISA口座を利用しています。2018年度と2019年度です。それぞれ上限の80万円を投資しています。子供は今年20歳になったのですが、今後ジュニアNISA口座にある資金がどうなるのか確認しました。以下、楽天証券に問い合わせた結果です。

2020年1月1日に起こること

まず、今年中にできる手続きはないとのことです。たとえば2020年からはつみたてNISAを開始したいと思っても、2019年中には手続きできないと言われました。

2020年1月1日は、20歳になって初めての年初ですが、この時次のことが起こります。

  • 成人NISA口座が自動的に作成されます。
  • ジュニアNISA口座にある資金がそのまま成人NISAに移管されます。

非課税期間5年は延長されないので、2018年度分はあと3年間、2019年分はあと4年間、成人NISA口座で非課税で運用できます。僕は、2020年にジュニアNISAにある元本160万円+含み益の資金全体が、成人NISA口座に移行して、そこから非課税期間5年なのかと思ったのですが、そうではないです。ジュニアNISA口座で付与された非課税期間5年の枠を、中身そのままで名称だけ成人NISA口座にするような感じです。

すでに口座の管理者は親から子供に変更になっていますが、ジュニアNISA口座にある資金は子供にはあげないので、成人NISA口座にてトータル5年間の非課税期間終了後に親が受け取ります。口座の管理者は子供なのに実際の所有権は親だというおかしな状況です。

つみたてNISAを始める場合

現在、つみたてNISAは2037年までの時限付き制度です。誰もが恒久化を望んでいますが、その保証はありません。ですから、始められるなら1年でも早く始めるべきです。

うちの子供の選択肢は2つあります。1つ目は自然なもので、まだ大学生ですが就職する前からつみたてNISAを利用するというものです。満額の年間40万円は無理でしょうが、少額でも始めることが大切だと思います。

つみたてNISAを始める場合、2020年になってから、つみたてNISA口座の開設手続きをするそうです。2019年中にはできません。2020年になってから成人NISA口座で買い付けていない場合は、2020年の途中からになりますが、つみたてNISAを開始できるとのことです。

なお、次の記事に書いた計画を進めていて、国民年金+付加年金+iDeCoにより、親から非課税で贈与できる年間110万円をほぼ使い切ります。

そのため、学生の時からつみたてNISAを利用する場合、それは金融リテラシーを身につけるための実習になるでしょう。損得勘定で言えば、次の選択肢の方が有利ですが、どう考えても脱税になります。

一般NISAを親の資金で利用する場合:違法

学生の間はまだ親のスネをかじっており、つみたてNISAを利用すると言っても少額にとどまるのだから、成人(一般)NISA口座でもらえる年間120万円の非課税枠を、親の資金で運用した方が世帯としては得でしょう。でもこれは子供と言えども成人している個人に付与された非課税枠を、制度の主旨に反して利用する、脱税行為にあたると思われます。(専門家ではないので断言はできません。)

そのため、普通につみたてNISAを始めてもらうことにします。これまでも事あるごとに金融リテラシーに関する話をしてきましたが、来年からはiDeCoとつみたてNISAに実習として取り組むことになります。

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