国内株式

日経平均連動ファンドのおすすめを教えて下さい

日経平均はTOPIXに並ぶ、国内株式の代表的な指数です。でもその指数の特性からか、バランスファンドの国内株式部分はたいていTOPIXです。もし、日経平均を採用しているバランスファンドがあったらかなり違和感をおぼえますね。

日経平均はつみたてNISAの指定インデックスで、適格商品は16本もあります。指数が同じなら、商品選択で考慮すべきは事項は限られます。

  • 運用コスト(トータルコスト=信託報酬+隠れコスト)。
  • 指数に忠実な運用ができているか。
  • 人気があり安定した資金流入が続いているか。
  • 純資産総額は十分大きいか。

この4条件を満たしていない商品は、おすすめできません。もちろん、つみたてNISA適格でないものは論外です。ところが、TOPIX連動ファンドと違って、おすすめできる商品を選ぶのが難しいです。

日経平均のパフォーマンス

TOPIXとの比較では、2017年までは互角でしたが、2018年以降は日経平均の方が高パフォーマンスです。

信託報酬が最安の商品

税抜き信託報酬0.14%です。3本あります。なお、SMBC DCインデックスファンド(日経225)も同率ですが、確定拠出年金専用なので除外しました。

ニッセイ日経平均

純資産総額だけを見ると物足りませんが、ニッセイ日経平均は信託報酬引き下げに積極的でしたし、運用も安定しているので良い選択肢になるはずです。

iFree日経225

iFree日経225はこれまで信託報酬の引き下げに積極的でしたし、現在の運用コストは最安水準で、運用も安定しています。人気もニッセイ日経平均といい勝負なので、良い選択肢になります。

が、iFreeシリーズの多くは信託報酬の引き下げに積極的ではないことが気になります。それを除けば、iFree日経225はニッセイ日経平均に並ぶ、良い選択肢です。

スリム国内株式(日経平均)

明らかに不人気で、スリムシリーズの一角と言えどもおすすめできないです。ニッセイ日経平均とiFree日経225は(少なくともこれまでは)信託報酬引き下げに積極的だったし、現在最安水準で並んでいて、スリム国内株式(日経平均)より売れています。そちらを先に検討した方がいいです。

信託報酬が最安ではないが売れている商品

信託報酬が最安のグループよりは売れている、という意味です。日経平均連動ファンドはなぜか、運用コストの高い商品の方が良く売れています。そのため、自信を持っておすすめできる商品がないのが実情です。

たわら日経225

たわら日経225は、先物比率が高いことを許すとしても、税抜き信託報酬が0.17%と最安水準のものより0.03%ポイント高く、引き下げも期待できません。そのためおすすめできないです。

つみたて日本株式(日経平均)

2017年8月16日に設定されました。税抜き信託報酬は0.18%で、設定来引き下げられていません。つみたてNISA適格です。

つみたて日本株式(日経平均)のトータルコスト表

隠れコストはスリム国内株式(日経平均)と同水準です。次はスリム国内株式(日経平均)とのリターン比較です。

つみたて日本株式(日経平均)とスリム国内株式(日経平均)のリターン比較グラフ

スリム国内株式(日経平均)の方がトータルコストが安いので、青のラインは右肩上がりで推移しています。期待通りです。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は157億円です。意外と売れています。

つみたて日本株式(日経平均)の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

しかも不思議なことに、短期売買のおもちゃにされていません。他の商品とは受益者の属性が違うようです。

ネット証券が利用できる人は、わざわざ余分な運用コストを負担する意味はないので、検討対象から外していいです。

信託報酬が高めだけど売れている商品

弱点は信託報酬が2020年の最安水準からは高いということです。

ニッセイ日経225

ニッセイ日経225は人気、純資産総額では他の商品を圧倒していますが、残念ながら税抜き信託報酬が0.25%と高いです。

長期投資を前提にすると、税抜き信託報酬0.25%と0.14%は無視できない差を生み出します。その観点で、ニッセイ日経225はおすすめできないです。

ローコストだけど売れていない商品

ローコストと言っていい水準ですが、不人気で売れていません。

そういうのはいいやって方は、ここまで飛ばしてください。

野村つみたて日本株投信

2017年10月2日に設定されました。税抜き信託報酬は0.17%で、設定来引き下げられていません。つみたてNISA適格です。

残念ながら積み立てでしか買えません。

野村つみたて日本株投信のトータルコスト表

隠れコストは標準的な水準です。次はスリム国内株式(日経平均)とのリターン比較です。

スリム国内株式(日経平均)と野村つみたて日本株投信のリターン比較グラフ

スリム国内株式(日経平均)の方がトータルコストが安いので、青のラインは右肩上がりで推移しています。期待通りです。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は52億円です。不人気ですが、安定した資金流入があります。

野村つみたて日本株投信の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

この商品も短期売買のおもちゃにされていません。積み立てでしか買えないことが、短期売買のおもちゃにされることを防止していると思われます。

Smart-i 日経225

2017年8月29日に設定されました。税抜き信託報酬は0.17%で、設定来引き下げられていません。つみたてNISA適格です。

Smart-i 日経225のトータルコスト表

隠れコストが標準的水準の4倍近くもします。次は隠れコストの明細です。高いものを赤字にしています。

Smart-i 日経225の隠れコストの明細表

次はスリム国内株式(日経平均)とのリターン比較です。

スリム国内株式(日経平均)とSmart-i 日経225のリターン比較グラフ

スリム国内株式(日経平均)の方がトータルコストが安いので、青のラインは右肩上がりで推移していますが、ひどく暴れています。原因は、Smart-i 日経225の先物比率が30%程度もあるためです。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は16億円です。売れてません。

Smart-i 日経225の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

Smart-i 日経225は買わない方がいいです。

i-SMT日経225

2017年11月24日に設定されました。税抜き信託報酬は0.17%で、設定来引き下げられていません。つみたてNISA適格です。

i-SMT日経225のトータルコスト表

隠れコストは標準的な水準です。次はスリム国内株式(日経平均)とのリターン比較です。

スリム国内株式(日経平均)とi-SMT日経225のリターン比較グラフ

スリム国内株式(日経平均)の方がトータルコストが安いので、青のラインは右肩上がりで推移しています。期待通りです。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額はたったの1.23億円です。絶望的に売れていません。

i-SMT日経225の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

不人気すぎて繰上償還のリスクが高いです。

NZAMベータ日経225

2020年2月13日(株価暴落が始まる1週間前)に設定されました。税抜き信託報酬は0.16%です。つみたてNISA適格です。

純資産総額は0.14億円しかありません。厳しいですね。

高コストでもう買う価値のない商品

税抜き信託報酬0.3%以上のものは、厳しいですが、もう買う価値がないと判断しています。

そういうのはいいやって方は、ここまで飛ばしてください。

iシェアーズ国内株式

2003年9月3日に設定されました。現在の税抜き信託報酬は0.325%です。iシェアーズ国内株式はETF運用であり、これは信託報酬とETFの経費率の合計です。

iシェアーズ国内株式はつみたてNISA適格ではありません

iシェアーズ国内株式のトータルコスト表

隠れコストが標準的水準の7倍近くもします。次は隠れコストの明細です。高いものを赤字にしています。

iシェアーズ国内株式の隠れコストの明細表

やる気がないからこうなるのではないでしょうか。

次はスリム国内株式(日経平均)とのリターン比較です。

スリム国内株式(日経平均)とiシェアーズ国内株式のリターン比較グラフ

リターン差の暴れがひどいです。インデックスファンドは中身も見て、こういうひどい運用をしている商品を避けることが必要です。

農中<パートナーズ>つみたてNISA日本株式日経225

2017年12月19日に設定されました。農林中央金庫専売商品です。税抜き信託報酬は0.35%で設定来、引き下げられていません。つみたてNISA適格です。

農中<パートナーズ>つみたてNISA日本株式日経225のトータルコスト表

隠れコストは標準的な水準より高いです。次はスリム国内株式(日経平均)とのリターン比較です。

スリム国内株式(日経平均)と農中<パートナーズ>つみたてNISA日本株式日経225のリターン比較グラフ

農中<パートナーズ>つみたてNISA日本株式日経225は先物比率が高めです。青のラインの暴れに、それが表れています。株価暴落前の先物比率は12%から21%でしたが、株価暴落後は30%程度で推移しています。

他の多くの商品のリターン比較グラフはこんなになってはいません。理由はともかく、先物比率が高い商品は避けたいですね。

SMT日経225インデックス・オープン

2010年7月30日に設定されました。現在の税抜き信託報酬は0.37%です。つみたてNISA適格です。

SMT日経225インデックス・オープンのトータルコスト表

次はスリム国内株式(日経平均)とのリターン比較です。

スリム国内株式(日経平均)とSMT日経225インデックス・オープンのリターン比較グラフ

スリム国内株式(日経平均)の方がトータルコストが安いので、青のラインは右肩上がりで推移しています。期待通りです。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は211億円です。

SMT日経225インデックス・オープンの設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

よりローコストな選択肢が登場した後も買われています。コストを気にかけないのでしょうか。

しんきんノーロード日経225

2017年10月31日に設定されました。税抜き信託報酬は0.39%と、2017年に設定されたとは思えない水準です。つみたてNISA適格ですが、ネット証券では販売されていません。信用金庫のみの扱いです。

しんきんノーロード日経225のトータルコスト表

隠れコストはちょっと高めです。次はスリム国内株式(日経平均)とのリターン比較です。

スリム国内株式(日経平均)としんきんノーロード日経225のリターン比較グラフ

リターン差が汚いのは先物比率が高めだからです。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は6.65億円です。厳しいですね。

しんきんノーロード日経225の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

Funds-i 日経225

2010年11月26日に税抜き信託報酬0.40%で設定されました。13ヶ月前に設定されたeMAXIS日経225と同率でした。以来、引き下げられていません。つみたてNISA適格です。

Funds-i 日経225のトータルコスト表

隠れコストは標準的な水準です。次はスリム国内株式(日経平均)とのリターン比較です。

スリム国内株式(日経平均)とFunds-i 日経225のリターン比較グラフ

スリム国内株式(日経平均)の方がトータルコストが安いので、青のラインは右肩上がりで推移しています。期待通りです。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は354億円です。

Funds-i 日経225の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

激しく売買されていますが、よりローコストな選択肢が登場した後も買われています。不思議です。

eMAXIS日経225

2009年10月28日に税抜き信託報酬0.40%で設定されました。以来、引き下げられていません。つみたてNISA適格です。

eMAXIS日経225のトータルコスト表

隠れコストはスリム国内株式(日経平均)と同水準です。次はスリム国内株式(日経平均)とのリターン比較です。

スリム国内株式(日経平均)とeMAXIS日経225のリターン比較グラフ

マザーファンドが同じなので青のラインはとてもきれいです。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は248億円です。

eMAXIS日経225の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

Funds-i 日経225同様激しく売買されています。よりローコストな選択肢が登場した後も買われているのは、受益者はコストを気にしていないということでしょうか。

朝日ライフ日経平均ファンド

2000年11月30日に設定されました。現在の税抜き信託報酬は0.50%です。高いですね。つみたてNISA適格です。

朝日ライフ日経平均ファンドのトータルコスト表

隠れコストは標準的な水準の倍程度です。次はeMAXIS日経225とのリターン比較です。

eMAXIS日経225と朝日ライフ日経平均ファンドのリターン比較グラフ

緑のラインが朝日ライフ日経平均ファンドです。どんどんリターンが劣化していますが、それは配当金をたくさん出したからです。高コストな上に配当金を出すという、ダメな投資信託の典型です。

もちろん配当金を再投資すれば、リターン差はここまで広がりません。でも、再投資するぐらいなら、そもそも配当金を出すなんて非効率なことしない方がいいですよね。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は19億円です。もう役目は終えているでしょうか。

朝日ライフ日経平均ファンドの設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

これでもつみたてNISA適格です。

結論

純資産総額とトータルコストを一覧表にまとめました。

純資産総額とトータルコストの一覧表

トータルコストを重視すると、現在の人気は十分とは言えないものの、次の2商品しか選択肢に残りません。

  • ニッセイ日経平均
  • iFree日経225

日経平均連動ファンドには安心しておすすめできる商品がないのが実情です。いっそのこと、長期投資を前提としているなら、日経平均連動ファンドではなくて、TOPIX連動ファンドをおすすめしたくなりました。

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