国内株式

【徹底比較】TOPIX連動ファンドのおすすめを教えて下さい

TOPIXは日経平均に並ぶ、国内株式の代表的な指数です。TOPIX連動ファンドを単独で買っている人の割合は、先進国株式や最近人気の米国株式よりは少ないはずですが、バランスファンドの国内株式部分はたいていTOPIXです。

TOPIXはつみたてNISAの指定インデックスで、適格商品は12本もあります。指数が同じなら、商品選択で考慮すべきは事項は限られます。

  • 運用コスト(トータルコスト=信託報酬+隠れコスト)。
  • 指数に忠実な運用ができているか。
  • 人気があり安定した資金流入が続いているか。
  • 純資産総額は十分大きいか。

この4条件を満たしていない商品は、おすすめできません。もちろん、つみたてNISA適格でないものは論外です。

TOPIXのパフォーマンス

TOPIXの最近のパフォーマンスは情けないですが、未来は誰にも分かりません。

ローコストで人気の高い商品

4条件を満たしている商品は3本です。

ニッセイTOPIX

人気では、三井住友DCつみたてNISA日本株にかないませんが、三井住友DCつみたてNISA日本株は信託報酬が最安ではありませんし、信託報酬引き下げに積極的でもありません。これからも信託報酬は下がるはずと考えると、ニッセイTOPIXかeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)を選びたいです。

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)

特に好き嫌いがなければ、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)、ニッセイTOPIXの二択でいいと思います。この2商品は信託報酬引き下げに積極的ですし、隠れコストも小さいです。また、運用は安定しています。

三井住友DCつみたてNISA日本株

信託報酬が最安でないことを除いて、弱点が見当たりません。純資産総額、人気はライバルより一歩先を行っています。

ローコストだけど不人気で売れていない商品

不人気で売れていないと純資産総額が伸びず、資金流出が続いた結果、繰上償還のリスクが高まります。つみたてNISA適格商品であっても、繰上償還のリスクはナメない方がいいです。

不人気商品に興味ないって方は、ここまで飛ばして下さい。

iFree TOPIX

iFree TOPIXの運用コストはニッセイTOPIX、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)と変わりませんし、信託報酬引き下げに積極的でした。ところが人気の獲得に失敗しており、将来に不安があります。

Smart-i TOPIX

Smart-i TOPIXは、TOPIXインデックスの信託報酬引き下げに貢献しましたが、自身は人気を獲得することができませんでした。商品単体で信託報酬を下げても、それだけで売れるほど簡単な市場ではないということです。

ダイワつみたてインデックス日本株式

つみたてNISA適格ではない大和証券専売商品です。論外です。

たわらTOPIX

次の理由から、たわらTOPIXはおすすめできません。

  • 税抜き信託報酬が0.03%ポイント安い競合商品が複数存在する。
  • もう2年7ヶ月以上、信託報酬を引き下げておらず、競争する気がないのは明らか。
  • 不人気で売れていない。

ステートストリート日本株式

2016年5月9日に税抜き信託報酬0.18%で設定されました。当時の最安水準でしたが、楽天証券のラップ口座用で、一般販売されていません。よってつみたてNISA適格ではありません。一気に興味が失せたことでしょう。その後0.17%に引き下げられています。

ステートストリート日本株式のトータルコスト表

隠れコストが高いです。売買委託手数料と監査費用が、TOPIX連動ファンドにしては高いためです。

次はeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)とのリターン比較です。

スリム国内株式(TOPIX)とステートストリート日本株式のリターン比較グラフ

青のラインはeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)ーステートストリート日本株式です。ステートストリート先進国株式もそうなのですが、何故かステートストリート日本株式はリターンが高いです。本来なら青のラインはもっと右肩上がりになっていいはずです。どうしてこうなるのかは謎です。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は73億円です。

最近10億円以上大人買いされています。

楽天証券のラップ口座専用商品ですので無視しましょう。

i-SMT TOPIX

2018年1月12日に税抜き信託報酬0.170%で設定されました。その後引き下げられていません。

i-SMT TOPIXのトータルコスト表

隠れコストは十分安いです。

次はeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)とのリターン比較です。

スリム国内株式(TOPIX)とi-SMT TOPIXのリターン比較グラフ

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の方がトータルコストが安いので青のラインは右肩上がりで推移しています。期待通りです。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は0.72億円しかありません。絶望的に売れていません。

資金流入も頭打ちです。つみたてNISA適格ですが、金融庁に遠慮しないでいいなら繰上償還コースです。

つみたて日本株式(TOPIX)

つみたて日本株式(TOPIX)は2017年8月16日に設定されました。税抜き信託報酬は0.18%で、設定来引き下げられていません。つみたてNISA適格です。

つみたて日本株式(TOPIX)のトータルコスト表

隠れコストは十分安いです。

次はeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)とのリターン比較です。

スリム国内株式(TOPIX)とつみたて日本株式(TOPIX)のリターン比較グラフ

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の方がトータルコストが安いので青のラインは右肩上がりで推移しています。期待通りです。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は63億円です。微妙な金額です。

つみたて日本株式(TOPIX)の設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

この商品の受益者ですら、短期売買の対象にしてしまうのでしょうか。不思議です。

ネット証券が利用できる人は、わざわざ余分な運用コストを負担する意味はないので、検討対象から外していいです。

高コストで買う価値のない商品

税抜き信託報酬が0.140%で人気の高い商品が普通に買える時代に、同じ指数に連動する商品に0.37%以上もの信託報酬を支払う価値はありません。

そういう商品には興味ないって方は、ここまで飛ばして下さい。

ニッセイTOPIXオープン

2001年4月27日に設定されました。現在の税抜き信託報酬は0.50%です。つみたてNISA適格です。

ニッセイTOPIXオープンのトータルコスト表

次はニッセイTOPIXとのリターン比較です。

ニッセイTOPIXとニッセイTOPIXオープンのリターン比較グラフ

青のラインは複利効果で弓なりに曲がってます。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は108億円です。

2012年11月をピークに、資金流出が止まりません。

SMT TOPIXインデックス・オープン

2008年1月9日に税抜き信託報酬0.46%で設定されました。その後2回引き下げられ、現在は0.370%です。つみたてNISA適格です。

SMT TOPIXインデックス・オープンのトータルコスト表

次はニッセイTOPIXとのリターン比較です。

ニッセイTOPIXとSMT TOPIXインデックス・オープンのリターン比較グラフ

青のラインは複利効果で弓なりに曲がってます。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は144億円です。

SMT TOPIXインデックス・オープンの設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

2018年1月12日に税抜き信託報酬0.170%で設定されたi-SMT TOPIXは、SMT TOPIXインデックス・オープンの廉価版です。同じマザーファンドを利用しています。明らかに、SMT TOPIXインデックス・オープンよりi-SMT TOPIXの方が有利ですが、低コストな方が絶望的に不人気で、高コストな方がまだ売れている事実は僕の理解を超えています。

eMAXIS TOPIX

2009年10月28日に税抜き信託報酬0.40%で設定されました。以来、引き下げられていません。つみたてNISA適格です。

eMAXIS TOPIXのトータルコスト表

次はニッセイTOPIXとのリターン比較です。

ニッセイTOPIXとeMAXIS TOPIXのリターン比較グラフ

青のラインは弓なりに曲がったきれいな直線です。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は180億円です。

eMAXIS TOPIXの設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

2016年4月をピークに、資金流出が続いています。2019年以降は流出ペースが遅くなりましたが、今後大きく増えることは考えにくいです。

日本株式インデックスe

2010年4月6日に税抜き信託報酬0.370%で設定されました。以来、引き下げられていません。SMT TOPIXインデックス・オープンと同率です。どちらも運用は三井住友トラスト・アセットマネジメントですが、この2商品は「腹違い」の兄弟です。

設定当初はCMAM日本株式インデックスeと呼ばれていました。CMAMは中央三井アセットマネジメントの略です。Wikipediaによると2012年4月に住信アセットマネジメントと中央三井アセットマネジメントが合併して、三井住友トラスト・アセットマネジメントになったそうです。その住信アセットマネジメントが運用していたのが、STAM TOPIXインデックス・オープンでした。

外国株式インデックスe同様、日本株式インデックスeもつみたてNISA適格ではありません。意図的に適格申請しなかったと思われます。

日本株式インデックスeのトータルコスト表

次は兄弟比較です。SMT TOPIXインデックス・オープンの税抜き信託報酬が0.370%に引き下げられた、2012年4月20日以降の比較です。

日本株式インデックスeとSMT TOPIXインデックス・オープンのリターン比較グラフ

黄色の丸で囲ったところで段差ができています。これは残念なことに配当金を出したからです。日本株式インデックスeが1回、SMT TOPIXインデックス・オープンが2回出しています。兄弟揃ってダメですね。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は29億円です。

日本株式インデックスeの設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

2016年12月をピークに、資金流出が続いています。

Funds-i TOPIX

2010年11月26日に税抜き信託報酬0.40%で設定されました。13ヶ月前に設定されたeMAXIS TOPIXと同率でした。以来、引き下げられていません。つみたてNISA適格です。

Funds-i TOPIXのトータルコスト表

次はeMAXIS TOPIXとのリターン比較です。Funds-i TOPIXの設定直後を避けた2010年12月10日以降の比較です。

eMAXIS TOPIXとFunds-i TOPIXのリターン比較グラフ

青のラインはeMAXIS TOPIXーFunds-i TOPIXです。2015年頃までは、明らかにFunds-i TOPIXの方が高コストでした。

次は設定来の資金流出入額の累計の推移です。純資産総額は29億円です。

Funds-i TOPIXの設定来の資金流出入額の累計の推移グラフ

この商品も短期売買の対象にされているようです。

結論

純資産総額とトータルコストを一覧表にまとめました。

純資産総額とトータルコスト一覧表

トータルコスト、人気、純資産総額を考慮すると次の3商品しか選択肢に残りません。

  • 三井住友DCつみたてNISA日本株
  • ニッセイTOPIX
  • eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)

そして、嫌いでなければニッセイTOPIXかeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)の二択でいいです。

おまけ

TOPIX Smallをベンチマークにしている変わり種があります。日本の小型株の未来に賭けるならいい商品ですが、現状全く売れていません。

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